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2024年5月10日

[情報]OIST発のワタスミ社が開発|有機排水を効率的に処理

排水処理装置を紹介するデイヴィッド社長。この装置の愛称は「カッパ」だそう
 
沖縄科学技術大学院大学(OIST)発のスタートアップ(新興企業)Watasumi(ワタスミ)(株)は、酸素を必要としない嫌気性バクテリアによる排水処理装置を開発。県内の酒造所での実証実験を経て昨年製品化した。

同製品は、酒や食品などの製造時や養豚場から出る有機を含む排水を効率良く処理する。嫌気性処理のため酸素を送る装置が不要で省エネルギー。メンテナンスの手間も少ない。さらに「10年かけて改良を重ね、コンパクトかつ効率化を実現した。中小工場などでも導入しやすいはず」と同社のシンプソン・デイヴィッド代表取締役社長は説明する。「沖縄は、泡盛や豆腐の中小工場や養豚場も多く、排水処理に問題を抱えている。処理費用・労力の軽減や環境保全などのサポートができると思う」と力を込める。

今後は「排水を分解する際に発生するガスで発電し、より持続可能なエネルギー源として使えるようにしたい」。

「社名のワタスミは、日本神話の海の神『ワダツミ』から命名した。沖縄発の技術で、世界中の水資源の改善に寄与できれば」と話した。

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