[情報]沖縄県建築設計サポートセンターが耐震改修セミナー|旧耐震の建物やピロティ式に警鐘|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

NEWS

2024年3月8日

[情報]沖縄県建築設計サポートセンターが耐震改修セミナー|旧耐震の建物やピロティ式に警鐘


講師のカストロ教授


講師の今本教授


講師の福島氏
 
 
NPO法人県建築設計サポートセンターは2月28日、県内建築物の耐震化促進を目的に「RC(鉄筋コンクリート)造建築物の耐震改修と劣化補強」を浦添市で開いた。

琉球大学のカストロ・ホワンホセ教授は「熊本地震では、ピロティ形式(げたばき造)の建物の崩壊が見られた。県内にもピロティ形式の建物が数多くある。特に現行の耐震基準に合っていない1981年以前に建てられた建物は耐震診断を受けて、必要な補強をすべきだ」と指摘した。

東京理科大学の今本啓一教授は長崎市の端島(通称・軍艦島)の建築物の補修・補強計画について報告。「特殊な事例ではあるが、軍艦島らしいシルエットを保存するため補強部材が見えないようにするなど、条件を整理することで関係者の合意が得られた。それはどんな物件でも重要だと思う」と話した。

凪構造設計の福島弘志氏は、2016~22年度に行った「簡易診断」などの報告を行った。「調査件数は182件で、耐震性に影響があると判断された建物は約4割。原因は不整形(いびつな建物)やピロティ形式が多かった」と報告した。

TOPへ戻る