2023年12月8日
[情報]「CO2ゼロ」島づくり会議が閉幕|持続可能な沖縄に向け 意見交換

8月から2050年に向けて、これからの島づくりを話し合った参加者ら
8月から月1回行われていた「CO2ゼロのゆたかな島づくり会議」(主催・県地球温暖化防止活動推進センター)が11月25日、県立博物館・美術館で最終会議を開いた。会議には公募で集まった20人が参加。これまで「エネルギー」「建築」「交通」をテーマに、国が掲げる2050年に二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロ目標に対して、持続可能な沖縄の島づくりについて話し合った。
最終会議では「まちづくり」をテーマに、琉球大学工学部の小野尋子教授がシンガポールの都市計画や公営住宅などについてレクチャー。その中で建物の屋上や壁面緑化の効果に触れ、「シンガポールでは都市を大規模開発する際に、敷地に対して200~400%の比率で、緑化することが定められているが、沖縄だと緑化比率が高いところで20%となっている」と話した。
レクチャー後のグループ討論では、参加者らが全4回の会議の内容を総括し、発表。「使う分のエネルギーは自分たちでつくり、街の緑化の割合を増やす」など50年までに目指す街の姿や、5年後までに具体的にできることについて考えを共有した。
沖縄国際大学3年生の金城琉祐さん(22)は「各専門家や参加者と意見交換でき、自分の視野の狭さを痛感した。CO2を減らしながら、豊かな島にするには何が必要なのか、来年の卒業研究につなげたい」と会議を振り返った。

計4つのテーマをもとに島づくりについて発表する参加者