2022年11月25日
[情報] 夫妻で考案「トラストブロック」の自邸|亀崎さん建築作品賞で奨励賞
奨励賞を受賞した「カメハウス」(上写真)と、設計した亀崎さん
(公社)日本建築士会連合会は、第2回建築作品賞の受賞作品を会誌「建築士(2022年10月)」で発表した。199作品の応募からカメアトリエ(那覇市)の亀崎義仁さんの自邸「カメハウス(糸満市)」が奨励賞に選ばれた。新築・住居系建物の中では優秀賞に次ぐ賞。
同賞は国内で過去5年以内に完成した建物が対象。地域に根差し、課題解決に寄与する作品を顕彰している。
カメハウスは亀崎夫妻が考案した規格住宅「トラストブロック」造で、補強コンクリートブロック(CB)の壁と木造屋根(トラス)を組み合わせている。県内で10棟手掛けた。トラスもCBも工場で成形するため、工期が短く廃材も少ない。
審査委員からは「地域性も考慮してつくられた生産システムが合理的かつユニーク」と評価された。
亀崎さんは「カタチの個性よりも暮らしの個性を浮き立たせる背景づくりを大事にしている。今回の受賞はその視点を評価していただけたものと思っている」と語った。