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2022年7月8日

[情 報]リノベーション協議会が事業者向けセミナーを開催|地域に開かれた場づくりを

大島芳彦氏 田村晟一朗氏
大島芳彦氏(左)と田村晟一朗氏

マンションや分譲住宅販売事業者などで組織される(一社)リノベーション協議会沖縄支部は6月24日、那覇市のてんぶす那覇で、不動産・建築事業者向けのセミナーを開いた。住宅や公共施設などのリノベーションを行う㈱ブルースタジオクリエイティブディレクターの大島芳彦氏が「消費者の時代から当事者の時代へ」、一級建築士事務所㈱タムタムデザイン代表取締役の田村晟一朗氏が「災害を災凱へ」をテーマにそれぞれ講演した。

大島氏は、民間企業の社宅を共同住宅に造りかえた「ホシノタニ団地」などの事例を示し、街づくりについて説明。さらに「街に閉じた建物は、変化をせずに消費されて価値を失っていくだけ」と持論を展開。同団地の敷地内に設計した菜園やドッグランなど、「団地をひろばとして街に開き、団地の住民だけではなく地域の人も使用できる開かれた場づくりが大切」と話した。

また、田村氏も設計した避難場所を備える商業施設「HASSENBA(はっせんば)」の計画のポイントを解説した。川の増水で浸水した建物を活用した同施設。田村氏は「氾濫した川は、伝統的な木船を使った川くだりが行われる地域の観光拠点。苦境を乗り越えた地域の復興のシンボルとしての建物だけではなく、地域に力を与えてきた川と向き合える空間を意識して設計した」と述べた。

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