2021年6月7日
第7回沖縄建築賞「2021年6月8日から募集」
応募締め切りは7月9日
1次審査はプレゼン方式に
全応募者に意見交換の場県内の優れた建築や建築士を表彰する「第7回沖縄建築賞」の作品募集が6月8日(火)から始まる。7月9日(金)午後4時まで。対象は県内で、過去5年以内に完成した住宅または一般建築。正賞受賞者には賞状と20万円が贈られる。
今回、大きく変わるのは審査方法。前回まで1次は書類審査だったが、今回から全応募者が審査委員の前でプレゼンテーションや質疑応答を行う。
「今までは1次審査の選考からもれると、審査委員と意見を交わす機会がなかった。応募してくれた建築士たちにとってより有益な経験となるようにしたい、という審査委員の意向から、プレゼン方式に変更した」と事務局の担当者は話す。
2次審査は建物を実際に訪れる現地調査を予定している。前回は新型コロナウイルス感染拡大の影響から取りやめになった。今回は「10月の中旬を予定している。新型コロナウイルスの状況を見ながらだが、現地調査ができることを期待している」と事務局。
昨年の2次審査の様子。現地での審査を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でプレゼンテーション方式に変更した。ことしは1次審査が全応募者によるプレゼンになる
古谷審査委員長は続投
前回に引き続き、審査委員長を務める古谷誠章氏
審査委員長は前回同様、建築家で早稲田大学教授の古谷誠章氏が務める。副委員長は琉球大学名誉教授の小倉暢之氏。
審査委員は彫刻家の能勢裕子氏と、県建築士会会長の金城傑氏、県建築士事務所協会会長の武岡光明氏、日本建築家協会沖縄支部支部長の伊良波朝義氏。
さらに今回から、前回の正賞受賞者が審査員に加わる。住宅部門で正賞を受賞した大嶺亮氏は同部門の審査に、一般建築部門で正賞を受賞した細矢仁氏も同部門の審査に参加。それぞれ7人で審査を行う。
数多くの応募に期待
第7回沖縄建築賞・実行委委員長の金城傑氏は、「回を重ねるたびに作品スタイルの幅も広がってきました。今回は、すべての応募者がプレゼンテーションをする、これまでにないスタイルとなっています。応募者にとって、著名な建築家と意見交換できる貴重な機会ともなります。沖縄の建築文化に一石を投じる数多くの作品の応募を期待しています」と話した。