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2020年12月25日

技術者育成セミナーで建築家・原田さんが講演 自然の理にかなうデザインと構造


来場者とディスカッションする建築家・原田真宏さん=右=と司会の安富祖理恵さん。WEB視聴者も合わせると約200人が参加した

県内建築技術者の資質向上を目的に、県が主催する技術者育成セミナーが16日、浦添市てだこホールで開かれた。

建築講演会では建築家の原田真宏さん(マウントフジアーキテクツスタジオ、東京)が、自身の作品について講演した。原田さんは「山や地形にみたてた」コンクリートに木材などを組み合わせて使うと述べ、材質を生かしたデザインを考えるとともに、「自然の摂理に沿って」構造が成り立つか検討するという。また、周りの風景や産業などの土地柄もデザインに反映させるとし、「建築には社会的な合理性だけでなく、自然の理にかなったデザインや構造が必要」と話した。

講演後のディスカッションでは、「コロナの影響で何か変化したか」という質問に対し、原田さんは「郊外に住みたいという人が増えた。快適に暮らせる低密分散型社会にバイアスが向いた」と答えた。

その他に開催された講義では、琉球大学のカストロ・ホワン・ホセ教授が古民家の構造解析方法を紹介。「耐震強度などを測って欠陥を発見できることは、木造の重要文化財の早期修繕につながる」と話した。 また、NPO蒸暑地域住まいの研究会の金城優理事長は、建築物省エネ法改正について「現在の法では評価されない、花ブロックなどを使った沖縄の気候風土に適した省エネ住宅について国や県との協議も進めている」と話した。

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