（株）夢ハウス モデルハウス｜地震に強い軸組みパネル工法

適材適所に自慢の無垢材
地震に強い軸組みパネル工法


太い梁と丸太柱が目を引く2階LDK。「無垢材の家の雰囲気に合うように」と、無垢材でできたダイニングセットやソファ、キッチンカウンターなども同社が手掛けている​


1階に和室や寝室、2階にLDKや子ども室などを配置した同モデルハウスは、筋交いの代わりにパネルをはめ込む「木造軸組みパネル工法」で建てられている。土田要一支店長は「面で支えるため地震や風に強いのが特長。中越地震や中越沖地震でも被害は出なかった」と自信を見せる。

住み手の健康に配慮するため、無垢材にこだわり、山で木を切るところから一貫して管理する同社。「適材適所の木遣いを」という考えのもと、シロアリを寄せ付けにくいヒバ・ヒノキを土台や柱に、たわみに強いマツを梁に使う。

天井高5メートルの開放的な2階LDKは、太い柱や梁が見える造りで力強い印象を受ける。1階寝室では、柔らかくサラサラした感触が心地良いキリを床材に使用。「木の呼吸を止めず、自然のぬくもりを感じてもらうため、塗装などはしていない。ぜひ素足で触れてみて」。

夏の暑さには、断熱材や、宇宙服の構造を応用した遮熱シートなどで対策。珪藻土のクロスや木が本来持つ調湿作用のほか、壁の内側に空気を通す工法により熱や湿気をためないよう工夫もしている。

実際、真夏でも、2階LDKの家庭用クーラー1台で建物全体の温度と湿度を快適に保てる。屋根に近い小屋裏空間にいても暑さをほとんど感じない。

そのほか、建具から家具、生活小物まで自社で生産。すぐに生活できるところまでフォローもする。

見学は午前10時～午後5時。火・水曜日は休み。土田支店長は「健康的で快適な木造の良さを体感しに来てほしい」と呼び掛けた。



1階和室と寝室（奥）。天井の一部（写真右上）は2階LDKとつながり、クーラーで冷えた空気を共有する

桜の舞うデザインが施された階段。手すりを取り付けた壁板にはミンサー柄の彫刻など、随所に職人の技が光る

外観。沖縄の青い海や空に調和するようアイボリーカラーにしている


＜問い合わせ＞
（株）夢ハウス モデルハウス

沖縄県中頭郡北谷町伊平志知部原326-3（地図）
098-988-5530
http://www.yume-h.com/​
 

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1660号・2017年10月27日紙面から掲載