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2021年4月9日更新

[沖縄]おうち時間を充実|プール編(上)

自宅で過ごす時間が増えた昨今。当連載では住まいに設備や工夫をプラスして、より快適に過ごす提案をします。初回はコロナ禍で需要が増加しているという「自宅プール」。県内で数々の自宅プールを手掛ける㈱クロトンの下地鉄郎さんが解説します。

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セレブの設備? ぜいたく?
沖縄こそ「自宅プール」向き!


空き空間の活用に
「自宅プール」と聞くと、海外ドラマなどをイメージするのではないでしょうか。遠い世界のことで、「自分の家にプールがあること」をイメージできる人は少数派だと思います。その理由として、導入費や維持管理費が高額になる印象があり、セレブの趣味や見えのようなものと感じているのかもしれません。


しかし最近のプールは、昔ほど高額ではなく維持管理もしやすくなっています。導入費用は、種類や大きさにもよりますが高級車1台分くらい。となると、選択肢の一つに自宅プールが挙がることはうなずけます。

実際、弊社のプールライフ事業部で引き渡しをした県内のプールは、おととし3件、昨年6件。ことしは現時点で去年以上の件数を見込んでいます。新築時だけでなく、「庭や屋上など空いている場所の活用」や「民泊の差別化」「資産価値アップのため」などの理由からプールを設置するケースは増えています。



沖縄市古謝にある貸別荘「KOJA HOUSE」。約8メートルのL字型の屋外プール(子ども用の浅瀬あり)を昨年の11月に引き渡した。道路側にはオーナー自ら目隠し用の木ルーバーを設けた。視線は遮っても風は通す


沖縄なら年中楽しめる

プールのある暮らしってどんな感じなのでしょう。

一番に思い浮かぶのは、夏の休日に、家族や親戚・孫、友人を招いてホームパーティーを開き、にぎやかに過ごすこと。

そうしたイベント的な楽しみ方のほか、日常でも気分転換に遊泳したり、泳がずとも水面の揺らめきや建物への反射光を見ているだけで癒やされます。夜は水中をライトアップすることで、海外のリゾートホテルにいるようなぜいたくで豊かな気持ちになれます。

このようなことが、人目を気にせずいつでも好きなだけ堪能できるのが自宅プールです。

そんな自宅プールを一番楽しめるのが、ここ沖縄。亜熱帯気候の沖縄では、春秋でもプールが活躍できる場面が多く、冬でも温水化装置をつければ遊泳可能。ほぼ1年中活用することができるのです。


水中ライトなどでライトアップしたアウトドアガーデンプール。一人で癒やされるも良し、大事な人と楽しむもよし

コロナ禍で需要増

住宅でのプール需要が高まっている背景には、文明の著しい進化によりストレスが増える中、自然や特別な人とのコミュニケーションを深めたいという欲求の高まりがあると思います。

特にコロナ禍をきっかけに在宅勤務や外出自粛などで、自宅で過ごす時間が増え、オウチ時間をより豊かにしたいという傾向が高まっています。必然的に、気分転換や癒やしの効果のある自宅プールが注目されているのではないでしょうか。

次回は、自宅プールの具体的な導入事例や維持管理方法をご紹介します。




執筆者
しもじ・てつろう/浦添市の(株)クロトンの代表取締役。2016年より、家庭用プールの施工実績世界ナンバー1の「デジョユプール」のデジョユジャパン・パートナーとして、県内でさまざまな家庭用・施設用プールを手掛ける。
電話=(098・877・9610)
https://croton.jp/poollife_okinawa
 
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1840号・2021年4月9日紙面から掲載

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