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2025年11月7日

[情報]木造・RC造 環境踏まえて選ぶ|沖縄の住まいづくりパネルディスカッション


パネリストの(左から)小山さん、金城さん、松田まり子さん、松田笑里さん

県は、住宅取得を考えている人への情報提供事業として、パネルディスカッション「沖縄の住まいづくり 木造 or RC造」を10月25日、那覇市の県立武道館で開催した。

県内では鉄筋コンクリート(RC)造の住宅が主流だが、最近では木造が急増している。それぞれの特徴について、建材のプロや建築士など4人のパネリストが見解を述べた。

県木材協会の小山幹太理事長は「昔の木造はシロアリや台風に弱いというイメージがあったが、今は防虫・防腐・防蟻処理や台風対策も進化している。ただし、本土の仕様をそのまま沖縄で使うのは難しいと思う。沖縄に適した建材・工法を提供している建築会社を選ぶことをすすめる」とアドバイスした。

建築士の松田笑里さんは「沖縄では漠然と『RC造の方がいい』と思っている人が多い。だが家を建てる際は、そこでどんな暮らしをしたいかが大切。木造でもRC造でも沖縄の気候風土を理解していない建築家が建てると、暮らしづらくトラブルの元になりがち」と話した。

建築士の松田まり子さんは最近、木造住宅を手掛けたと話す。「当初はRC造を建てる予定だったが、地盤が弱かったため重量の軽い木造にした。周辺が住宅に囲まれていて風の影響が大きくない場所だったことも後押しした。敷地や周辺環境を含めて考えるべきだ」。

建築士の金城優さんは「RC造は頑丈だが蓄熱しやすい。その短所を補うため、屋根は木造で壁をRC造にする『混構造』という選択肢もある」と解説した。

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