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2025年7月18日

[情報]結露発生を数値的に把握|建築実務者らが「湿害」を学ぶ


講習会ではエクセルを使い、室内外の水蒸気量などを数値化。参加者は結露が発生するかどうかを判定する方法などを学んだ

蒸暑地域湿害研究会(下地洋平代表)は10、11日の両日、建築実務者向けの講習会「蒸暑地域の湿害を理解する(入門編)」を那覇市の牧志公設市場で開き、建築士や施工者ら29人が参加した。

湿害とは湿気が原因で結露やカビが発生し、建築と人体に悪影響を及ぼす問題のこと。年間を通して外気が高湿な沖縄など蒸暑地域では「夏型結露」により、建材の変形や腐食、カビ・ダニの発生につながる。

講習会では近畿大学の安福勝教授が蒸暑地域の気候や結露などについて、データを示しながら解説。「空気中に含まれる湿度(絶対湿度)は年々増えて、特に沖縄は湿害を引き起こしやすい環境となっている」と話した。両日を通して結露発生を数値的に把握できる計算方法なども確認した。

同研究会は蒸暑地域の湿害問題を解決しようと設立。下地代表は「冬型結露に比べて、夏型結露の研究などは蓄積されておらず、安易な調査・対策では改修しても再発の恐れがある。今後も講習会や研究会を開催し、実務者や一般の方にも情報を共有していく」と話した。湿害に関する相談などを受け付けている。


問い合わせは
蒸暑地域湿害研究会
ホームページから
https://sites.google.com/view/humit-region-moisture-damage/

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