2025年7月18日
[情報]住居確保に「サブリース」有効|離島や過疎化地域の移住・定住促進を議論

移住・定住希望者の住宅確保のため、空き家活用などについて行政や民間企業が先進的事例を発表した=10日、県市町村自治会館
離島や過疎化地域への移住・定住促進を目的に県移住受入協議会(主催・県企画部地域・離島課)が10日、那覇市の県市町自治村会館で開かれた。県や市町村、民間企業から約40人が参加し、外部人材の活用施策や住宅確保について先進事例の発表などをした。
県は国頭村のサブリース事例を紹介。村が空き家の所有者と10年の賃貸借契約を結んで改修まで行い、移住・定住希望者に貸し出すという取り組み。家賃の7割が所有者に支払われ、3割を村が徴収する。現在12戸の空き家を同事業で活用し、全室借り手が付いている。村では固定資産税の納付書に同事業のチラシを同封するなどして周知を図った結果、所有する物件を活用してほしいと希望する村民が増えてきているという。
全国空き家アドバイザー協議会沖縄県名護支部の山入端学事務局長は「空き家を放置している理由の多くが、改修や解体のための資金がないから。資金確保が重要ポイントになってくる中、こうしたサブリース事業は、所有者にとって大きな手助けになるし、空き家活用に非常に有効」と話した。