2025年1月31日
[情報]県が空き家活用シンポ|1人で抱えず専門家に相談を


パネルディスカッションに登壇したパネラーたち
県は1月21日、那覇市の県立博物館・美術館で「空き家活用シンポジウム」を開いた。134人が参加し、空き家問題への関心の高さを伺わせた。
第1部の基調講演では、島根県建築士会の坪倉菜水会長が、同県の松江市天神町の空き店舗に飲食店を誘致したことや、地域食堂などをつくった事例を紹介。「スーパーや飲食店が少ないエリアだった。単に店舗を埋めるのではなく、この街に何が必要で、誰に来てほしいのかを考えることが大切」と話した。
第2部のパネルディスカッションには、全国空き家アドバイザー協議会県名護支部の山入端学事務局長や、同支部の理事で司法書士の中空潤也氏、建築士の松田まり子氏、県建築士会副会長の伊東亮氏らが登壇した。山入端氏は「空き家問題は、相続、介護、仏壇・お墓の問題も付いてくる。だからこそ定年後ではなく、収入があるうちから対策を考えておく必要がある」と話した。
松田氏は「1人で抱えず、まずは専門家に相談するという、勇気の1歩を踏み出してほしい」と呼び掛けた。