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2024年11月1日

[情報]2024年グッドデザイン賞 県内から6件|多彩な建築 相続支援サービスも

「2024年グッドデザイン賞」(主催・日本デザイン振興会)に、県内から住宅や不動産オフィス、相続支援システムなど計6件が選ばれた。

建築設計事務所(株)ADeR(豊見城市)が手がけた「亜熱帯のいえ」は同社の仲本昌司代表の自邸。外壁は耐風性や耐震性のある鉄筋コンクリート造で、屋根や内部空間は蓄熱しづらく調湿効果のある木造の混構造にした。審査委員から「コンクリートと木が印象的に重ねられ、新しい美学を現出している」などと評価された。仲本代表は「『沖縄の気候風土に適した住宅とは』というテーマに向き合って出したひとつのこたえ。全国から応募のあるなかで評価されたことは励みになります」と喜びを語った。


「亜熱帯のいえ」はADeRの仲本代表の自邸。壁は鉄筋コンクリート造、屋根は木造と使い分けて、快適な住環境を計画している

建築設計事務所(株)クレールアーキラボ(うるま市)が手がけた不動産オフィス「自然との境界」も受賞。建物が自然の中に佇むよう、既存の樹木を中心に計画し、植栽なども施した。審査委員は「平面と断面が巧みにデザインされたことで、自然との関係性を再定義している」と評した。同社の畠山武史代表は「今後も暮らしに豊かな要素を取り入れ、心地よさと共生を感じられるデザインを追求し続けてまいります」と力を込めた。


クレールアーキラボの畠山代表が設計した不動産オフィス「自然との境界」。深い軒が伸びる廊下に沿うよう、坪庭が設けられている

資産運用コンサルタントのシナジープラス(中城村)が開発、提供する相続コンサルティング支援システム「SIPSⓇ」は、相続トラブルを未然に防ぐ財産分割のシミュレーションが可能だ。同社の亀島淳一代表は「特許も取得し、新たな『相続計画』を提案するために構築されたものです」と話す。審査委員からは「相続分割の意思決定という多くの人にとって経験のないことに対しても、決定の納得感を高めるという大事な役割を果たすサービス」と評価された。


シナジープラスが開発、提供している相続支援システム「SIPSⓇ」。もめない相続を実現するため、沖縄県だけではなく全国でも活用されている

応募総数は5773件で、国内外の1579件が受賞した。ほかの受賞作品は以下の通り。

旅客船「ユニーク号」=OPG(那覇市)、子ども食堂施策「みらいチケット」=タコライスラバーズ(那覇市)、古書交換サービス「思い出書店」=スタジオユリグラフ(名護市)。

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