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2024年7月26日

[情報]県内初認定のパッシブハウス見学会を開催|沖縄に合った「超省エネ住宅」紹介


「うりずんハウス」の外観。印象的な木格子はヤンバルの集落に見られたチヌブ(竹垣)をモチーフにした

(一社)パッシブハウスジャパン(森みわ代表理事)は7月3日、名護市のわんさか大浦パークで勉強会を開催した。県内外の建築関係者36人が参加し、沖縄初となるパッシブハウスの認定を受けた「うりずんハウス」の見学、台湾で活躍する建築士の葉士傑(イエシーチェン)さんと森代表理事らによるパネルディスカッションが行われた。

パッシブハウスはドイツ発祥の超省エネ住宅。熱を逃さず新鮮な空気に入れ替える換気システムを取り入れ、断熱材や高性能な窓で断熱性と気密性を高める。パッシブハウスジャパンは日本各地の気候に合った「日本型超省エネ住宅」の研究や普及を行っている。

木造2階建ての「うりずんハウス」は床や天井の一部に格子を設置し、屋根裏まで吹き抜けに。高窓を設けたことで風が家中を通り抜けるようにしつつ、全熱交換器を導入している=下写真。設計を手がけた一級建築士事務所アトリエガィィの佐久川一氏は「換気計画は機械と自然によるハイブリッド型を採用。エネルギー消費量を抑えながら、過ごしやすい室内の温度と湿度を年中保てる」と説明する。施主の深田さん夫妻は「不快な湿気、カビがなく、快適に過ごせている。住み心地を多くの方に知ってもらうため、自宅をモデル住宅としても活用したい」と話す。


全熱交換器から家中にダクトが巡り、新鮮な空気を取り入れつつ、快適な温湿度を保つ

パネルディスカッションでは葉士傑さんが携わった台湾のパッシブハウスをはじめ、世界の事例などを紹介。森代表理事は「初のプロジェクトをきっかけに、本土と全く違う沖縄の気候にあったパッシブハウスを模索し、普及に努めていきたい」と力を込めた。

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