［情報］40歳以下の県設計コンペ　学生が初金賞｜石原氏、多城氏 学生賞とＷ受賞

県が県内の若手建築士の育成と技術向上を目的に主催する設計ｺﾝﾍﾟ｢ﾃｨｰﾀﾞﾌﾗｯｸﾞｽ2023｣の表彰式が14日､県庁で開かれ､前川智宏土木建築部長から､金賞と学生賞をﾀﾞﾌﾞﾙ受賞した琉球大学大学院の石原卓弥さんと多城直樹さんをはじめ､入賞者へ表彰状などが手渡された｡40歳以下の建築士や学生が参加し､39作品の中から選ばれた｡学生が金賞に輝くのは初｡

課題は県総合運動公園オートキャンプ場キッチンハウスの設計。石原さんと多城さんは正面となる南側の屋根を5.8メートルとし、さらに西側と東側にずらして配置することで、縦にも横にも大きく広がるよう計画。利用者らの利便性を考慮し、全方向からアプローチが出来、キッチンの作業動線を短くするなど工夫した。

石原さんと多城さんは「完成した後、何十年も多くの人に愛される建物にしたい」と力を込めた。前川土木建築部長は「難しい課題だったが、魅力ある作品が多く集まった。開催以来初めて学生が金賞を受賞、２人の活躍に期待している」とエールを贈った。　実施設計などは来年度、県と委託契約した設計事務所も交えて行い、工事に着手する予定。

その他の受賞者は次の通り（敬称略）。

【銀賞】松本岐成、山内盛悟ペア＝Five Dimensiоn
【銅賞】大城彦樹＝久友設計（株）