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2021年8月13日

[情報] 2021年6月の県内新設住宅着工総数 持ち家は堅調に回復

グラフ1.住宅着工の推移(県内)


グラフ2.構造別着工数

国土交通省は7月30日、2021年6月分の新設住宅着工総数を発表した。県内の総戸数は761戸で前年同月比0.8%減だった=グラフ1

前年比のマイナス幅は縮小しているものの、戸数としては多くなく昨年の落ち込みが影響していると見られる。

利用別に見ると、持ち家(自分で居住)が堅調に増えていて、前年比0.4%増の229戸だった。新型コロナウイルスの影響が出はじめた2020年1月以降で一番多かった。

貸家(賃貸目的で建築)は394戸で12.6%増、分譲住宅(建売)は137戸で44.2%増だった。前年比で見ると増えているようだが、戸数的には多くない。

全国的にも持ち家は増加、貸家は減少している。分譲住宅は月々の振れはあるものの堅調に持ち直している。

第一生命経済研究所は、「持ち家、分譲の増加を主因として住宅着工件数は持ち直しが見込まれる。もっとも、貸家が足を引っ張ることから緩慢な回復ペースとなるだろう」としている。

構造別では鉄筋コンクリート造が574戸で全体の75.4%を占めた。次いで木造が137戸で18.0%だった。同研究所は「世界的な住宅需要の好調から、建築用木材の供給不足とそれに伴う価格の高騰が懸念される」としている。今後の動向に注意する必要がある。


【2021年6月の県内新設住宅着工数のポイント】
・貸家や分譲住宅は、前年同月比をかなり上回っているが戸数としては多くなく、昨年の落ち込みが要因と見られる
・持ち家は229戸で、2020年1月以降一番多かった。

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