ティーダフラッグス2020 長崎氏・松田氏が金賞|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

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2021年1月8日

ティーダフラッグス2020 長崎氏・松田氏が金賞



40歳以下の建築士を対象とした設計競技「ティーダフラッグス2020」(県土木建築部施設建築課・港湾課主催)の最終審査が12月25日、県立博物館・美術館で行われ、長崎大作氏(長崎設計研究所)と松田裕介氏(松田設計事務所)による「MOTOBU Coral Roof」が金賞を受賞した。

同競技は県内の若手建築士育成などが目的。9回目となる今回は、本部港旅客ターミナルエリアに設ける「屋根付き利便施設(荷さばき施設)」の設計案を募り、43点の応募があった。

「MOTOBU Coral Roof」は、テーブルサンゴをモチーフにした、3枚の大屋根が特徴。外周部に柱がないため、フォークリフトでコンテナを出し入れしやすいほか、修学旅行生の待機場所、年末年始の駐車場、地域イベントの開催など、柔軟な使い方ができるという。長崎氏は「土着的な建築を目指した。サンゴの下をいろいろな魚が泳ぎ回るように、どんな用途でも受け入れるおおらかな空間になれば」と期待する。松田氏は「選んでもらった魅力を保ちつつ、実現に向けて全力を尽くしたい」と力を込めた。

審査委員長を務めた建築家の伊礼智氏は「沖縄らしくて、あの場所にピッタリ。本土とは異なる、毛深くて骨太な建築」と評した。

銀賞は奥原和明氏・渡嘉敷真毅氏(建築設計室ant)、銅賞は山城勝久氏・金城治奈氏・安里豪之氏・小濱寛貴氏(具志堅建築設計事務所)、仲本昌司氏・金城聖来氏・知念はるか氏・中村彩友美氏(ADeR)、学生賞は伊波慶洋氏(琉球大学大学院)がそれぞれ受賞した。


金賞に輝いた「MOTOBU Coral Roof」のパース

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