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2018年7月6日

[情報]JSCA沖縄地区会が講演会 構造の楽しさ学生らに伝える

(一社)日本建築構造技術者協会(JSCA)沖縄地区会が、6月29日に琉球大学50周年記念館で建築構造について講演会を行った。会場には建築を学ぶ琉球大学の学生や建築士らが多く集まった。

第1部では、㈱竹中工務店九州支店設計部構造1グループ長の西村章氏が、自身が手掛けた「アイランドタワースカイクラブ(福岡県)」に用いた免震技術について講演。同タワーは高層ビルの基礎部にバンパーを入れ免震対策をしつつ、五重塔の耐震技術を応用し、芯柱や耐震壁で建物のねじれに耐えるなど、様々な技術を駆使している。西村氏は、学生らに向け「美しさと構造は一体で、ディテールにこだわることが大切。誇りをもって作品をつくる」と熱く語った。

講師の西村氏。「美しい建物をつくりたい」と語った


会場前では学生らが熱心に模型に見入っていた

第2部では構造アイデアコンペが開かれ、長さ70センチ、1キロの重さに耐えられる橋の模型のデザイン性と軽さを競った。学生から13点の出展があり、会場で実際に重りを乗せて実験。西村氏は「従来の構造体を模したものもあれば、学生らしい斬新なアイデアも。なぜ耐えられるのか不思議なものもあった。コンペを通して構造に興味を持ってもらえたのではないか」と講評した。最優秀賞を受賞した学生は「みんなに助けてもらった。構造も面白いと思った」と語った。

最優秀賞を受賞した作品。細い木材と糸を使って1キロの重さを支えた

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