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2025年8月22日

[情報]「塩害」の知見を共有|県建築士会まちづくり委員会


2024年5月19日に開催されたワークショップの様子。県建築士会の会員らが保護材を隙間なく塗り、今帰仁村中央公民館のコンクリート屋根を保護した

沖縄県建築士会のまちづくり委員会はこのほど、「建築文化サロン2025」をビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で開き、建築関係者ら約30人が参加。鉄筋コンクリート(RC)の劣化現象の一つである「塩害」について、知識を共有した。

まちづくり委員会は2020年から東京理科大学と連携し、今帰仁村中央公民館で、内在塩分を原因とする「塩害」の調査研究など行ってきた。建築士で同大学博士課程に在籍する根路銘安史さんは自身の研究成果を発表。「同公民館はコンクリート内部の水分量(含水率)が高くなったため、鉄筋腐食。屋根などのコンクリートが剥落する原因となった」などと説明した。また、コンクリート表面に繁殖する藻類により、高い含水率となることも考えられるとも付け加えた。

これまで、まちづくり委員会のワークショップではコンクリ-トの屋根内部に雨水が浸入しないように、防水性や剥落防止などの効果がある含浸系表面保護材を段差的に塗布。同公民館をはじめ、県内に数多く建つRC造建築を保持するため活動している。

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