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2024年3月29日

[情報]「地中に浮かぶ都市」提案|JIA卒業設計作品選奨 最優秀賞に琉大・松山氏

最優秀賞に選ばれた松山さん


学生は制作した模型を使い、審査員に設計意図を説明した

日本建築家協会(JIA)沖縄支部は3月2日、建築を学ぶ学生による卒業設計の中から優れた作品を選ぶ「第27回卒業設計作品選奨」を開催した。応募総数17点の中から、最優秀賞に琉球大学建築学コ-ス4年生の松山智洋さんの作品「地中に浮かぶ建築、沖縄~米軍基地間にできる領域都市」が選ばれた。沖縄代表として、6月に開催されるJIA全国学生卒業設計コンクールに出場する。

松山さんは沖縄県の土地にもかかわらず、県民が米軍基地内に立ち入ることができないことに疑問を持ち、地下都市を計画。米軍基地キャンプ・フォスターの地下空間を縦貫し、地下水に浮かぶように建つ日本と米国の共有都市を提案した。共有都市には地上から光が差し込むよう中庭を設け、それを囲むようにして集合住宅や学校などの公共施設を配置。また、地下水を生活用水などに使える設備計画も提案した。

松山さんは「審査員の方々から数多く意見をもらえた。これからも建築と向き合い、沖縄に恩返しできるよう頑張りたい」と力を込めた。

審査委員長を務めた建築士の小林進一さんは「社会的な問題を解決しようとした提案。いっそう作品に磨きをかけ、全国の賞も狙ってほしい」とエールを送った。

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