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2023年9月1日

[情報]島づくり会議始まる|CO2ゼロの沖縄へ意見交換

島づくり会議の様子。CO2排出ゼロのまちづくりについて議論する参加者
島づくり会議の様子。CO2排出ゼロのまちづくりについて議論する参加者

「CO2ゼロのゆたかな島づくり会議」(主催・県地球温暖化防止活動推進センター)が8月26日、県立博物館・美術館で始まった。会議は11月までテーマを変えて計4回行われる。公募で集まった10~60代の参加者20人は、2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにする国のビジョンに対し、沖縄の持続可能なまちづくりについて話し合う。

1回目となる今回のテーマはエネルギー。会議ではグループディスカッションに先立ち、専門家2人が国内外の再生可能エネルギー(再エネ)の現状などを紹介。エネルギーラボ沖縄の宮城康智代表は県内の発電量のうち、再エネは約6%とし、「世界や県外に比べても沖縄はクリアすべき課題が多い」と説明した。琉球大学理学部の中川鉄水准教授はバイオマス発電など再エネの事例を解説。「太陽光パネル以外にも再エネの選択肢を増やすことが必要だが、技術革新には市民の理解がなければ進まない」と話した。

専門家の話を受けて、参加者からは「普段からエネルギー問題を学べ、議論できる場が必要」「沖縄は海に囲まれているため、波の力を利用して発電できないか」といった意見が上がった。

参加した沖縄国際大学経済学部4年の具志堅成伍さんは再生可能エネルギーなどを研究。「専門家をはじめ年齢も立場も違う人たちと意見を交わし、エネルギー問題について考えが深まった。今回の内容を整理して、残りの会議も頑張りたい」と力を込めた。

なお、全4回の会議で出されたアイデアなどは報告書にまとめ、県内の市町村に配布される。2回目のテーマは建築となっている。

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