2023年8月4日
[情報]国建が設計、屋部土建が施工の複合施設|ゆがふBizタワーにCFT構造賞

2023年度のCFT構造賞を受賞した、ゆがふホールディングスの「ゆがふBizタワー浦添港川」(提供)
鋼管にコンクリートを流し込んで柱にする「コンクリート充填鋼管(CFT)造」=下イラスト=の普及に取り組む(一社)新都市ハウジング協会は6月20日、2023年度のCFT構造賞(普及)に(株)ゆがふホールディングス(浦添市、前田貴子社長)の複合ビル「ゆがふBizタワー浦添港川」を選んだ。年間の完成物件の中から優れたCFT構造の建物を顕彰する。同社と、設計をした(株)国建、施工をした(株)屋部土建に賞状などが贈られた。設計・施工の両方を県内企業のみで手掛けた物件の受賞は初めて。

コンクリート充填鋼管(CFT)造のイメージ図
CFTの採用により柱サイズを縮小化しながら、制振壁を中央に設けて風揺れや地震などへの耐久性を高めたことや、縦横のラインを強調したデザインなども評価された。
国建の島袋敦さんは「CFT構造は鉄骨造などに比べて耐久性が高く、鉄骨量が削減できコストを抑えられる。柱間隔も広げられ大スパンの空間が造れる。ただ、特殊工法なので認定技術者がいないと施工できない。屋部土建さんが技術の取得から取り組んでくれた」と説明した。
屋部土建の小渡真一郎さんは「会社的にもぜひチャレンジしようということになった。初めての工法だったので、事前に実物大の柱を造って試験した上で施工した」と苦労を語った。
ゆがふホールディングスの清水直哉さんは「すばらしい建物を造ってくださった。しっかり運用して、施設の価値をより高めたい」と話した。

同物件の建築主であるゆがふホールディングス、設計をした国建、施工をした屋部土建の関係者