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2021年10月8日

[情 報]2021年8月の県内新設住宅着工総数 貸家は依然厳しく持ち家は堅調

2021年8月の県内新設住宅着工総数
貸家は依然厳しく持ち家は堅調



グラフ1.住宅着工の推移(県内)
グラフ2.構造別着工数



【2021年8月の県内新設住宅着工数のポイント】
・貸家は317戸で前年同月比51.9%減。大幅に減少した。
・持ち家は196戸で前年比8.3%増。5カ月連続で前年を上回っていて、緩やかに回復を続けている。


国土交通省は9月30日、2021年8月分の新設住宅着工数を発表した。県内の総戸数は646戸で前年同月比34.9%減だった=グラフ1

マイナスが大きかったのは、貸家(賃貸目的で建築)。317戸で前年比51.9%減だった。次いで分譲住宅(建売やマンションなど)が133戸で前年比13.1%減だった。

8月分で、唯一前年を上回ったのは持ち家(自分で居住)。196戸で前年比8.3%増だった。2021年4月から5カ月連続で前年を上回っている。

全国的にも持ち家は回復基調が続いているが、貸家は低迷している。第一生命経済研究所によると、貸家は「着工数に下げ止まりの傾向が見られており、今後は横ばい水準での推移を見込む」としている。

構造別に見ると、鉄筋コンクリート造が一番多く、510戸で全体の78.9%を占める。次いで木造が96戸で14.9%、コンクリートブロック造(CB)が27戸で4.2%だった。

同研究所によると「世界的な住宅需要の好調から、建材用木材の供給不足とそれに伴う価格の高騰が国内の住宅着工の下押し要因となることが懸念される」としている。今後の動向を注視したい。

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