2021年7月9日
[情報]2021年5月の沖縄県内新設住宅着工総数 持ち家は好調も賃貸は低迷
グラフ1.住宅着工の推移(県内)

グラフ2.構造別着工数

国土交通省は6月30日、2021年5月分の新設住宅着工総数を発表した。県内の総戸数は744戸で前年同月比27.0%減だった=グラフ1。
先月(4月分)の着工戸数は913戸と回復していたが今月はまた700戸台に戻った。
とはいえ、持ち家(自分で居住)は堅調に推移を続けていて、5月の着工戸数は217戸で前年より17.9%増加した。分譲住宅は、マンションが102戸で前年比28.2%減だったが、一戸建ては105戸で7.1%増だった。在宅勤務の増加や住宅ローン減税などにより「持ち家や分譲住宅は緩やかな回復が見込まれる」と第一生命経済研究所は分析している。
戸数を下げているのは、貸家(賃貸目的で建築)だ。318戸で前年比40.6%減だった。貸家は依然として低迷が続いている。全国的にも同様の状況が見られており「持ち家、分譲の増加を主因として住宅着工件数は持ち直しが見込まれる。もっとも、貸家が足を引っ張ることから回復ペースは緩慢なものとなろう」と同研究所はリポートしている。
構造別では、鉄筋コンクリート造が546戸で全体の73.4%を占めた。次いで木造が129戸で17.3%だった=グラフ2。
【2021年5月の県内新設住宅着工数のポイント】
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