2020年6月26日
[情報] 住宅地全域で60ポイント以上減 県内地価DI値 初のマイナス
県不動産鑑定士協会は6月19日、2020年5月の県内不動産市場DI(景況指数)レポートを発表した。DI値は前期(19年11月)に比べて地価が上昇したと感じる事業者が多ければプラス値、下落の場合はマイナス値で表れる。今期実感DI値は住宅地がマイナス22.0(前期比72.1ポイント減)、商業地がマイナス19.0(70.6ポイント減)、軍用地はマイナス9.5(71.5ポイント減)といずれも急激に下落。調査開始の15年以来初めてマイナス値となった。来期(20年11月)予測DI値ではさらに下落感が強まる傾向が見られた。
住宅地地価についてエリア別に見ると、本島北部を除く全エリアで実感DI値がマイナスに転じ、県内全域で地価の下落感が現れた=下表。特に那覇市やその周辺部など、これまで地価水準が高かったエリアでの下落感が強い。前期と比べ全エリアで60ポイント以上減少し、過去最大の減り幅となった。予測DI値は全エリアで下落感が強まる傾向が見られ、特に本島南部、同中部といった都心部周辺への波及が強まることが予測された。結果の詳細は同協会ホームページで公開している。
県内エリア別住宅地の地価動向DI値
※今期:20年5月、前期:19年11月、来期:20年11月。前期比は前期と今期実感の差
住宅地地価についてエリア別に見ると、本島北部を除く全エリアで実感DI値がマイナスに転じ、県内全域で地価の下落感が現れた=下表。特に那覇市やその周辺部など、これまで地価水準が高かったエリアでの下落感が強い。前期と比べ全エリアで60ポイント以上減少し、過去最大の減り幅となった。予測DI値は全エリアで下落感が強まる傾向が見られ、特に本島南部、同中部といった都心部周辺への波及が強まることが予測された。結果の詳細は同協会ホームページで公開している。
県内エリア別住宅地の地価動向DI値
エリア | 今期実感 | 前期 | 前期比 | 来期予測 |
県内全体 | ▲22.0 | 50.1 | ▲72.1 | ▲71.1 |
那覇小禄地区 | ▲37.9 | 47.4 | ▲85.3 | ▲86.2 |
那覇東部 | ▲34.0 | 35.9 | ▲69.9 | ▲78.4 |
那覇市周辺部 | ▲32.8 | 48.1 | ▲80.9 | ▲78.3 |
那覇西部 | ▲30.9 | 38.9 | ▲69.8 | ▲75.0 |
本島南部 | ▲25.7 | 59.5 | ▲85.2 | ▲77.8 |
本島中部 | ▲10.0 | 52.5 | ▲62.5 | ▲63.6 |
離島部 | ▲ 8.3 | 62.5 | ▲70.8 | ▲70.8 |
本島北部 | 0 | 65.5 | ▲65.5 | ▲40.6 |