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2020年2月21日

[情報]那覇浮島通り 建物の歴史伝える展示も 築68年木造建築を改修中

現在、那覇市浮島通りにある築68年木造2階建ての店舗兼住宅、旧神谷薬局の改修が行われている=下写真。施主は當銘(旧姓・神谷)すみれさん。改修は工房地球のかけら、アトリエ・ネロが手掛ける。同建物は當銘さんの祖父が薬局兼住宅として建て、當銘さんの父の代まで薬局を営んでいた。近年は貸店舗として使われていた。



取り壊すのではなく改修の道を選んだ當銘さんは「建築当初の写真を見つけて、『かっこいい』と思った。生まれ育った街の風景が変わっていく中、建物が建築当初の形で残ることで街の歴史を思い起こすきっかけにもなれば」と思いを語る。

道路に面するガラス張りの部分では、旧神谷薬局の建築当初から近年に至るまでの写真とともに、浮島通りの商店街の移り変わりもパネルで紹介している。パネル展示は3月初め頃までの予定。パネル制作を支援したアトリエ・ネロの根路銘安史さんは「建物が地域で担ってきた歴史を展示することで、通りの歴史を知って古い街並みの見方が変わるきっかけになるかもしれない」と話した。

実際に通りを歩く人が立ち止まってパネルに見入り、何ができるのかと中の様子をうかがう姿も見られた。同建物は改修完了後、貸ギャラリーとして活用する予定だという。

パネル展示の様子。神谷薬局の変遷の写真や浮島通りの移り変わりの記憶を展示

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