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2019年6月21日更新

ベースカラー決め 差し色プラス|イングリッシュガーデン in 沖縄

イングリッシュガーデン in 沖縄[vol.14]洋服のコーディネートと同じく、庭も色のバランスで印象が変わります。ステキな庭をつくるコツを、北めぐみさんは「ベースカラーを決め、差し色でアクセントをつけましょう」とアドバイスします。

庭の色彩を考えてみよう
お店に来てくださるお客さまから「植物の組み合わせが難しい!」という声をよく聞きます。庭をステキに見せるポイントはいくつもありますが、今回は色彩に注目したいと思います。

私が、庭に植物を植える際、一番意識しているのは色合いです。庭全体のイメージカラーを決めたら、フラワーアレンジメントや景色を描くように植栽することを心掛けています。

例えば玄関前の花壇はピンクを基調としてかわいらしい色合いに、メインの花壇はパープルを多めにしてエレガントに、菜園は元気いっぱいのイエローやオレンジを多めに、という具合で大まかに色分けしておくと植える花を決めやすくなります。そのメインカラーをベースに、差し色を入れてグラデーションやアクセントを付けましょう。

そして、植物の性質やそれぞれの花時期を知ることも大切です。亜熱帯気候の沖縄は、本土基準の図鑑通りに咲くわけではありません。私の庭で観察した記録を下記で紹介します。参考にしていただけたらと思います。 


紫色をメインにピンクをプラス

▲どんな色のお花も好きですが、私の庭は紫色をメインに仕上げています。紫といってもさまざま。青みの強いラクスパー、淡い藤色のブッドレア、赤紫のサルビアなど。いろいろな紫色を植えるとグラデーションが美しい、まとまりの良い庭になります。そこに白い花を混色すると爽やかなイメージに。私はサーモンピンクやアプリコットピンクを合わせてロマンチックな雰囲気を演出しています。

パステルカラーでボルドー際立て

▲クリームイエローのジギタリスとフロックス、アプリコット色のノコギリソウとペチュニアを植え、そこにブラックカラーの矢車草やニチニチソウを差し色で入れることで、淡い花色をより引き立てています。また、アクセントに入れた深いボルドーカラーのスカビオサも際立ちます。ふんわり柔らかいパステルカラーのみでもかわいくまとまりますが、単調になるので強めの色合いの花を混色するとグッと引き締まった印象になり、おしゃれガーデンに♪ 上級者の雰囲気になりますよ。


何色とも合う“万能色”ピンク

▲ピンクのカンパニュラ(風鈴草)とパープルのペンステモンとブッドレア、赤いセントランサスをあわせました。ピンクは幸せの色。意外とどんな色とでも合うので、ビギナーさんも迷ったらピンク多めの植栽がオススメです。

4月~6月 ガーデンがもっとも輝く季節に咲く草花・花木
アゲラタム、アンゲロニア、アガスターシェ、アサリナ、アガパンサス、イベリス、オルレア、コレオプシス、カンパニュラ、ペチュニア、ノコギリソウ、スカエボラ、バーベナ、バーバスカム、矢車草、ストエカスラベンダー、フレンチラベンダー、レースラベンダー、シャスターデージー、ブルーレースフラワー、ブルーデージー、ペンステモン、ミソハギ、ラクスパー、ペンタス、ブラキカム、ロベリア、フロックス、ネペタ、テウクリウム、ルピナス、ナデシコ、ネメシア、シレネ、サルビア、ジギタリス、リナリア、スカビオサ、レモンベルガモット、ダリア、キンセンカ、マリーゴールド、メキシカンハット、ナスタチューム、キンギョソウ、ブッドレア、コデマリ、アジサイ、シモツケ、アベリア、ルリマツリ、ツルハナナス、ロニセラ、クレマチス、バラなど ※植える時期によって前後がありますが、比較的、花時期が長く咲きそろうものを記載しました
 





きた・めぐみ/浦添市で小さなガーデニングショップ「庭のおくりもの」を営む。ガーデン施工や庭づくりを通して、沖縄を花いっぱいにするのが目標!※5月3日、お店をリニューアルオープンしました!
沖縄県浦添市港川2-29-5
098-878-0355
ブログ:http://niwano22.ti-da.net/​
https://www.instagram.com/niwanookurimono/?hl=ja​



イングリッシュガーデン in 沖縄


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1746号・2019年6月21日紙面から掲載

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スタッフ
東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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