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沖縄建築賞

2017年5月26日更新

【第3回沖縄建築賞】インフォメーション

第3回沖縄建築賞の応募件数や審査委員長の総評など

第3回沖縄建築賞には43点の応募があり(住宅部門22点・一般建築部門21点)、4月14日の一次審査で10点に絞られた。
同月26日~27日に現地視察を行い、27日の最終審査で入賞作品7点を決定した。


【住宅部門正賞】

  • 中村家住宅/金城司氏
【一般建築部門正賞】
  • クニンダテラス/島田潤氏
【タイムス住宅新聞社賞】
  • 一般建築部門「アーケードリゾートオキナワ」/下地鉄郎氏
    ※正賞に次ぐ作品。
【新人賞】
  • 一般建築部門「浦添大公園南エントランス管理事務所」/金城春野氏
    ※40歳未満の建築士に与えられる賞
【奨励賞】
  • 住宅部門「南城の二世帯住宅」/奥原和明氏
  • 住宅部門「polyhedron-多面体-」/大嶺亮氏
  • 一般建築部門「北大東村複合型福祉施設」/伊東まこと氏



総評―古市徹雄審査委員長
挑戦的で新たな流れ

今回で3回目を迎えたが、回を重ねるごとに、建築のレベルが上がっている。正賞の2作品をはじめ、風通しや採光などを考慮して、自然と一体になった質の高い建築が増えてきたように思う。
住宅部門では、世帯人数に合わせて住み替える2世帯住宅など、挑戦的な取り組みが多かった。建築に興味を持つ施主が増え、気概のある若い建築士らが活躍しやすい土壌ができてきたのだろう。
バラエティーに富んだ一般建築部門では、リノベーションという新しい流れも感じられた。昔からある建物には人々の記憶が残り、資源の再利用という点で環境にも優しいため、新たな傾向として生まれたのではないか。
沖縄の建築士は、先人から受け継いだ伝統的な知恵を、現在の建築に生かす先進的な技術を持っている。世界的に環境問題が叫ばれる中で、冷房を使わない造りなど、沖縄建築は一つのモデルとなるだろう。高い意識を持って、これからも頑張ってもらいたい。きちんと仕事をしていることが伝わる作品も多いので、今後に期待が膨らむ。


ふるいち・てつお
1948年、福島県生まれ。75年、丹下健三都市建築設計研究所入所。88年、古市徹雄都市建築研究所設立。2001~13年、千葉工業大学専任教授。日本建築家協会沖縄支部顧問


 

住宅は住み心地を 一般は社会性審査

4月14日の書類・ウェブ審査をへて、4月26日・27日は現地視察が行われた。一次審査を突破した10点の建物を審査した。
8人の審査委員は、日当たりや風通し、機能性やデザイン性などをチェックした。
住宅部門では、施主に住み心地をヒアリング。施主が音楽家の「ポリへドロン」では、実際にピアノ演奏をしてもらい、音の反響を確かめた。
一般建築部門では、建物の社会性に目を光らせていた。周辺環境との調和を確認したほか、メンテナンスの方法にまで質問が飛んだ。トイレなどの案内表示の分かりやすさやデザイン性にも厳しく目を光らせていた。若き建築士の挑戦



第3回沖縄建築賞 審査委員
前列左から小倉暢之副委員長(琉球大学工学部環境建設工学科教授)、古市徹雄委員長(建築家)、能勢裕子委員(彫刻家)、西里幸二委員(県建築士会会長)
後列左から比嘉弘委員(タイムス住宅新聞社代表取締役社長)、當間卓委員(日本建築家協会沖縄支部支部長)、名嘉睦稔委員(版画家)、野原勉委員(県建築士事務所協会会長)※役職は5月23日現在


 

第3回沖縄建築賞の表彰式&プレゼンテーション

第3回沖縄建築賞の表彰式&プレゼンテーションが2017年6月7日(水)午後2時から、浦添市てだこホールで行われる。また第3回の全応募作品43点は、同13日(火)~18日(日)まで、那覇市久茂地のタイムスビル2階ギャラリーで展示を行う。韓国済州道建築士会が開いた設計展の入選作品も併せて展示予定。


昨年の展示会の模様

  • 表彰式:2017年6月7日、てだこホール
  • 全作展示:6月13日から(タイムスビル)


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第1回からの全応募作ウェブで公開中
第1回~第3回の沖縄建築賞に関する全応募作品、入賞作品、審査講評は、タイムス住宅新聞ウェブマガジンで公開中。
https://sumai.okinawatimes.co.jp/


<問い合わせ先>
沖縄建築賞事務局
電話=098-934-1122
 

<第3回沖縄建築賞 入賞作決定>

 


第3回沖縄建築賞 入賞作決定!

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