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2017年5月5日更新

土地代を抑えて一戸建て|不動産コンサルティングマスターの土地活用の手引き[2]

土地の価格が高い地域で一戸建てを手に入れる方法として有効なのが、狭小地の活用。狭小地への住宅建築のメリットと注意点を紹介します。

狭小地「だからこそ」できること

「住宅を建てる土地が見つからないんです…」。那覇市周辺で住宅用地をお探しのお客さんからよく聞くお話です。特に那覇市を中心とした地域での土地探しは需要が供給を上回っていて、不動産業者でも探すのが難しいです。

読者の皆さんが探す住宅用地の広さの目安はどれくらいですか? 130平方メートル(約40坪)~200平方メートル(約60坪)は必要とイメージしている方は多いのではないでしょうか。土地価格が高い上になかなか見つからないといった困りごとを解決する手段として私は、狭小地での住宅建築を提案することがあります。

狭小地面積の定義はありませんが、全国的に100平方メートル(約30坪)に満たない土地が取り上げられています。土地の1坪単価が高い地域の狭小地であれば、土地全体の価格を抑えることができる点がメリットです。そうなると、分譲マンションを購入し、ローンや管理費等を含めた毎月の合計支払額と同じくらいの金額で、立地のよい一戸建て住宅を手に入れることが可能となってきます。

建築費、間取り念頭に

しかし狭小地への住宅建築では、事前にいくつかの注意点があります。
まず、敷地面積が狭い土地では、間取りをうまく工夫する必要が出てきます。その点では、狭小住宅に詳しい建築士のアドバイスが重要になってきます。土地価格を抑えられても建築コストが掛り過ぎるのでは本末転倒になってしまいます。狭小地を購入する前にその土地で可能な間取りや建築コストを入念に事前調査し、把握しなければなりません。

不動産コンサルティングでは、相談者の総額予算から算出した概算建築費を見積もり、これまでの家づくりのさまざまな事例を参考にしながらそのご家族に見合う間取りプランを作成。最終的に建築士と専門的観点から調整をして、予算にあった家づくりを提案しています。


<狭小地活用の事例>



敷地19坪に建つ3階建て
63平方メートル(19坪)の敷地=写真赤線部分=に建った住宅。1階部分を駐車場にし、2階住宅、3階賃貸併用の活用事例


敷地13坪を活用
43平方メートル(13坪)の敷地を活用した例。建物15坪、鳥取県にある木造専門会社と提携し建築


敷地22坪に建つ4階建て
75平方メートル(22.6坪)の敷地に、床面積約29坪の4LDK、吹き抜けがあり開放感のある家



[文]
金城久雄(きんじょう・ひさお)
1963年、嘉手納町出身。(有)iホーム不動産コンサルティング代表取締役。狭小地有効活用や住宅プランニングを数多く手掛ける。沖縄県不動産コンサルティング協議会理事。

沖縄県不動産コンサルティング協議会
098-861-3402
http://okinawa-consul.com/wp/



<不動産コンサルティングマスターの土地活用の手引き>


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1635号・2017年5月5日紙面から掲載
毎月第1週に掲載

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比嘉千賀子

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編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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