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2020年8月7日更新

子どものマネー教育 お小遣いで学ぶ「お金の管理」|お金と暮らし整えよう![5]

文・嘉手苅麗子 ㈲トクマサ工業La.fitプランナー

夏休みこそマネー教育 
よく話題に上る「子どものお小遣い」。金融広報中央委員会の調べによると、約7割の子どもがお小遣いをもらっているそうです。わが家も4年前からお小遣いを取り入れています。
お金について学ぶ前の私は、「税金ってなんで払うの?」「社会保険を引かれる分、手取りが少なくなるから損している気分!」などと、本気で思っていたくらいお金について無知。貯金とも無縁で、あればあるだけ使う毎日でした。
子どもたちにしてみても、お金を払うと物が買えることは知っているけど、お金の上手な使い方を教えてもらう機会は少ないのが現状。将来、お金で困ってほしくないし、自己管理ができる子になってほしい。その思いからわが家のお小遣いが始まりました。

定型型と報酬型の2パターンで
計画性&モチベーションUP
わが家は定期的に決まった金額を渡す「定額型」と、テストの結果やマッサージをしてくれた時などに上乗せして渡す「報酬型」を組み合わせてお小遣いを渡しています。
定額型は決められた金額内で使いみちを考えるため、計画的に使うことを学べます。報酬型は、勉強に対する意欲が上がる他、お金の価値を実感してもらうことができます。子どもたちの成長に合わせ試行錯誤を重ね、現在はこの方法に落ち着きました。


表以外にも、必要な都度渡す方法もありますが、大事なのはお小遣いを通して、子どもがお金の管理を学ぶこと。ご家庭にあった方法を取り入れてみてください​


お小遣いの相乗効果
家事の負担が減、感謝の心も育む

私が整理・片付けについて学んだ時、『自分の大切なもの』について考える課題がありました。私が大切にしているのは「自分の時間」。お小遣い制にした際、子どもたちには「お小遣いをもらうために家事を手伝うのではなく、家族の一員として家事をするのは当たり前」と伝えました。その結果、私の家事負担は想像以上に減り、やりたいことや先の予定を立てられるように! また、子どもたちも欲しい物を、親の顔色に左右されることなく、計画して手に入れている様子。家族で外食した時などは、お会計時に「家族全員分でいくら?」とクイズ形式でお小遣い以上の金銭感覚も伝えるのですが、「ごちそうしてくれてありがとう!」と感謝の心も育まれているようです。

今の子どもたちは、物があふれ、すぐ手に入る時代だからなのか、「落とし物をしても取りにこない」「物を大切にしない」と言われています。次男はお小遣いを渡すようになってから消しゴムを大事に使うように。多い時は週に1回買わされたこともある消しゴムが、実はちぎって投げ、小さくなったら捨てるなど粗末に使われていたことを知りました。今では、お小遣いという限られたお金の中で、計画的に使う必要があることを知り、大事に使っています。

お小遣いを通してお金との付き合い方を伝えることで、決められたお金の範囲で自分を満たす力をつけることにつながると思います。ぜひ、ご家庭にあった方法でお小遣いに取り組んでみてはいかがでしょうか。



写真は今までのお小遣い手帳など。欲しいものばかりを買い、必要なものが購入できなくなるのを防ぐため、親子でどんなものが必要か書き出して無駄遣い対策をしたり、お小遣い帳が面倒になり別の方法に変えたりと臨機応変に対応。



執筆者
かでかる れいこ
(有)トクマサ工業La.fit勤務。
ファイナンシャルプランナー、家計整理アドバイザーなどお金に関連する資格も複数取得。お金の管理が楽にできる仕組みを常に模索中。 098-974-0967

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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1805号・2020年8月7日紙面から掲載

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