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2016年3月11日更新

DIYリノベを楽しむ|中古もイイね[16]

中古住宅の醍醐味は、内装や間取りを自分の好みに改装する「リノベーション」だ。それが自分でできると楽しい。2月13日に沖縄市で開かれたセミナーでは、空間デザイン会社社長の坂田夏水さんが、DIYでやるリノベーションの魅力を紹介。参加者は装飾作りにもチャレンジし、手作りの面白さを実感していた。

デザイナー・坂田さんが紹介 ワークショップで学ぶ


ワークショップで、1日掛かりで改装した団地の室内。参加者自ら壁を塗装したり=上写真、床にはクッションフロアを敷いたりして、おしゃれな空間に仕上げた(夏水組提供)
 


改装前 


講師の坂田夏水さんは、女性の目線を生かした中古住宅のリノベーション、DIYショップの展開で注目を集める空間デザイン会社・夏水組の社長。古きよきものを大切にする空間のデザインをモットーにしている。


坂田さんが楽しいDIYリノベーションの例として紹介したのが、東京都板橋区にある築40年の賃貸団地でのワークショップ。所有者の了解を得て、団地の一室を塗装したり、クロスやタイル、マスキングテープ、クッションフロアなどを使って、素人10人で改装した。


ガラリと変わった室内の写真が紹介されると、会場からは驚きの声が上がった。「こんな簡単に室内が変わるなら、自分の部屋でもやってみたくなりますよね」と坂田さんは笑顔を見せた。


親子連れなど40人余りの参加者は、ロープ状の装飾「ガーランド」作りにも、チャレンジ。坂田さんの会社が作った美しい模様入りのマスキングテープを使い、オリジナルの装飾作りに夢中になった。


沖縄市から親子で参加した幸喜穂乃さん(43)は「手を加えることで、古い家でも愛着が湧くんだなと、勉強になりました」と、しみじみ。娘のあおさん(11)は「楽しかった。自分の部屋でもやってみたい」と満足そうだった。


セミナーを主催した沖縄特化型既存住宅流通活性化プロジェクト連携企業体とも意見交換。坂田さんは、県内の中古住宅で多い鉄筋コンクリート造のリノベーションについて、「躯体と内装・設備が切り離しやすい構造。当然、躯体を補修補強した上でデザインを施していきます」と答えた。



美しい模様の入ったマスキングテープを使い、ガーランド作りに挑戦する参加者=2016年2月13日、沖縄市​


空間デザイン会社・夏水組の社長
坂田夏水さん




古いからこそ、手を加えれば魅力的な空間に変身させることができる中古住宅。大きな可能性を秘めている。

=本連載は終了


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編 集/我那覇宗貴
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「中古もイイね<16>」第1575号・2016年3月11日紙面から掲載

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