【夏休みにオススメ】木を存分に感じる、沖縄県内の3施設

読了時間 約5分

県土に占める森林の割合は約47パーセントと、海だけではなく緑も豊かな沖縄。夏休みを利用して、沖縄の森や木に理解を深めてみては。豊富な展示や木玩具・遊戯などで、大人も子どもも存分に楽しめる県内三つのスポットを紹介する。(編集部/市森知)

地元の材×職人 多彩な12エリア/やんばる森のおもちゃ美術館 (国頭村辺土名)

地元材でおもちゃ一つ一つから内装まで地元の職人がつくり上げたのが「やんばる森のおもちゃ美術館」だ。2026年3月にリニューアルオープンし、フロアは約4倍に広がり12のエリアが設けられ、おもちゃ5千点が追加された。オキナワウラジロガシ、センダンなど地域で育った多くの樹種でしつらえた空間が来場者を包み込む。

館内はフクギのトンネルをくぐり抜けると、天井高さ10メートルの大空間が広がる。中央にそびえ立つのはガジュマルハウス。職人が時間と手間をかけて1センチずつ曲げたという「リュウキュウマツのすべり台」が備えつけられており、一段と目を引く。

新しいエリアのシンボル的な存在の「ガジュマルハウスのすべり台」

その横には「やんばるの森エリア」がある。やんばるの森をイメージして自然木をそのまま運び入れた。一角には、船大工が手がけたやんばる船なども置かれている。

全国のおもちゃコンサルタントによる選りすぐりのおもちゃで遊べる「グッドトイひろば」

「おきなわごっこファーム」では色とりどりの野菜や果物の収穫・カッティング遊びができる

草あみで小物製作

造り込まれた室内空間やおもちゃに限らず、毎月数回、草あみワークショップやくばかご編み講座などのイベントも開催。大人も子どもも草あみの技法を学びながら、自然素材の小物やおもちゃを作ることができる。

草あみひろば。大開口から森林公園の緑を眺めながら、玩具づくりなどを楽しめる

草あみワークショップの様子。親子で楽しめるプログラムとなっている

詳細は同館のホームページインスタグラムで確認できる。

DATA

沖縄県国頭村辺土名1094−1国頭村森林公園内
●入館時間:午前10時~午後4時(最終入館午後3時30分)
●定休日:木曜
●駐車場あり
●電話:0980(50)1022
●入館料:中学生以上1400円、こども(1歳~小学生1000円)、1歳未満無料 ※国頭村民は料金が異なる

森林の特徴を学び 木遊具などで遊べる/沖縄県 県民の森(恩納村安富祖)

181ヘクタールの広大な自然林の中にある県営施設「県民の森」。遊歩道を利用した山登りや自然探索など野外活動のほか、屋内スペースも充実している。2022年には既存展示室などを改装し、県内の森について学べる「森のふしぎ館」、木の遊具や玩具で遊べる「木のふれあい館」としてリニューアルした。

森のふしぎ館(県民の森内)

本物の木が30点以上展示され、森林の仕組みや役割を学べる。壁の一部には沖縄の森に生息する動物が描かれている

「森のふしぎ館」は学生や大人向けの学習施設。ところどころに本物の木が立っている。一角にある「沖縄の木」のコーナーでは、切り株が30種類以上展示されており、木の内部を見て、触れて学ぶことができる。壁一面に沖縄の森のほか、県内に生息している動植や生育している植物も描かれている。

木の重さを比較でき、切り株で木材の色や年輪なども観察できる

また、森のガイダンスシアターでは県民の森で撮影された動画を鑑賞。散策コースの見どころや出合える多くの動植物について解説している。

建物も大きな木のカタチになっている

木のふれあい館(県民の森内)

木製のすべり台やたまごプール、たまごを転がして遊べるレールがあるほか、奥にクラフト体験ゾーンがある

県内の木工作家による屋内遊具や家具などであふれる「木のふれあい館」。未就学児向けの館内には木のたまごプールや木製のすべり台、小さな木の家などが置かれ、半分はクラフト体験ゾーンとなっている。

クラフト体験ゾーンでは木のパズルや積み木などで遊ぶことができる

クラフト体験ゾーンではテーブルの上に積み木やジェンガなど、木のおもちゃが置かれているほか、館外には幼児用遊具(3〜6歳用)も設置されている。屋内外に楽しむ場が点在し、炎天下でも涼を取りながら子どもが木のおもちゃや室内遊具で遊びを満喫できる。

また、クラフト体験ゾーンのそばにはおむつ替えスペースや授乳室があり、赤ちゃん連れの家族でも安心して過ごせるよう、設備が整っている。

DATA

沖縄県恩納村安富祖2028
●定休日:月曜
●電話:098(967)8092
〈森のふしぎ館〉
●入館時間:午前9時~午後4時30分(4〜8月は午後5時30分閉館)
〈木のふれあい館 〉
●入館時間:午前9時〜午後5時(4〜8月は午後6時閉館)
●入館料:無料
●駐車場あり


毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」 木を存分に感じる、沖縄県内の3施設
第2120号(2026年8月21日発行)より転載