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沖縄県読谷村で設計を行っている(株)NDアーキテクトンは、2026年1月から施工事業部を新たに立ち上げた。取締役部長の大城航平さん(39)は「リノベーションを得意とする部門に育てたい」と今後の目標を語る。(編集部/伊波克朗)
株式会社NDアーキテクトン 取締役施工事業部部長の大城航平さん

おおしろ・こうへい/1987年、読谷村出身。大学は建築学科を卒業。卒業後は関西、県内の建設会社に勤務。2016年に(株)NDアーキテクトンに入社。一級建築施工管理技士、建築積算士。趣味は高校野球観戦、磯釣り。
父は建築士、影響を受けて建築の道に進んだ?
物心がついたころには、父は建築士として独立し、事務所を構えていました。土日も休まず働き続ける父の姿を見ながら、「こんなに忙しい仕事はしたくない」と、子どもながらに思っていました。今考えると、家族や従業員を守るために一生懸命だったからなんですよね。両親から「建築の道に進んで家業を継いでほしい」と言われたことは、一度もありませんでした。
そんな自分が建築学部に進んだきっかけは、高校の進路相談です。「体を動かすことが好きなら、建設業とかが向いているんじゃないか」と先生からアドバイスをいただき、進学先を決めました。父に報告したら、「頑張るならいいんじゃない。ただ、卒業してもすぐ実家に戻るなよ」と返ってきました。親の立場になって、外で経験を積んで力を付けてほしいと、父なりの期待があったと感じています。大学では施工分野の面白さに気が付き、学びを深めました。
卒業後は関西の建設会社に就職。大規模な現場を担当しました。しかし、業務が細かく分業されていたので、一から十まで経験したいと思い帰沖。県内の建設会社で民間の施工や公共工事を担当し、仕事を覚えました。父と一緒に働くようになったのは、当社が初めて大規模な公共工事の設計監理を担うことになったからです。母から「そろそろ父を支えてほしい」と説得され、戻ることを決めました。

同社がリノベーションを手がけた花屋(NDアーキテクトン提供)
心掛けていることは?
仕事に限らず、感謝の気持ちを持ち、日々を楽しむことを心掛けています。両親から「1人では何もできない。どこかで誰かが動いてくれるから何でもできるんだ」と教えられてきました。建築も1人ではできません。多くの方が協力することで、造られます。だから、私は感謝という言葉を大切にしています。
今後の目標は?
入社時から、設計だけでなく施工にも対応できる会社にしたいと考えていました。そのため、小規模なリフォームや改修工事などを積み重ね、建設業許可の取得に向けて準備。今年1月に許可を取得し、施工事業部を正式に立ち上げました=下記参照。まずはリノベーションを得意とする部門に育てるため、自分が先頭に立って経験と実績を積んでいきたい。その先には、建築の魅力を次の世代に伝えたい強い思いがあります。建築は大変な仕事ですが、人を幸せにできる大切な仕事です。自分の子どもや若い方に、建築はすばらしい仕事なんだと感じてもらえるよう、一つずつ結果を残したいです。
建設業許可を取得 小規模な事例積み重ね

2026年の1月に建設業許可を受け、大規模なリノベーションも行えるようになった
「当社は設計だけではなく、現場にも詳しい。建設業許可を取得し、協力業者がいれば設計・施工もできる」と入社当時から考えていた大城さん。建設業許可取得の条件を達成するために、小規模なリノベーションなどを請け負い、8年ほどかけて準備を行った。
建材価格の上昇が続く中でも、「スポット工事も含め、毎週のように依頼があります」と大城さん。「私たちの仕事は口コミによるものが多い。スタッフの頑張りも大きいが、両親の人柄も影響していると思う。ありがたい限りです」
お問い合わせ
(株)NDアーキテクトン
沖縄県読谷村渡慶次1184
電話 098(958)3522
https://www.nd-arkhitekton.com
毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」ひと
第2120号(2026年8月21日発行)より転載