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2018年8月3日更新

[特集]気象情報と防災「特別警報」「警報」「注意報」とは?

ことしも台風や大雨などの災害が県内外で起こっている。暑ささえも「災害」と言われるほど。災害から身を守るためには、気象情報を活用し、いち早く安全を確保することが大切だ。そこで沖縄気象台に気象情報の種類や活用法などを聞いた。

気象情報と防災[特別警報・警報・注意報]

ことしも台風や大雨などの災害が県内外で起こっている。暑ささえも「災害」と言われるほど。災害から身を守るためには、気象情報を活用し、いち早く安全を確保することが大切だ。そこで沖縄気象台に気象情報の種類や活用法などを聞いた。



気象情報を活用 迫る危険を確認

ことし7月、「西日本豪雨」では各地で甚大な被害が出た。気象災害から身を守るには、気象情報を得て身の回りの危険を知ることが大切。沖縄気象台に気象情報の内容や活用法を聞いた。

「警報級」5日前から発表

「特別警報」「50年に1度の大雨」など、新たな気象情報を目にすることが増えた。
「特別警報」は2013年から運用が始まった。沖縄気象台の予報官・知念浄さんは「11年の東日本大震災による津波や、同年の台風第12号による大雨では警報により災害への警戒を呼びかけたものの、迅速な避難行動に必ずしも結びつかなかった。災害に対する気象庁の危機感を伝えるために運用が始まった」と説明する。「50年に1度の大雨」は、「特別警報」の発表基準として気象庁が算出して以降、使われるようになった。

「注意してほしいのは、特別警報が発表されたときには重大な災害が既に発生していてもおかしくない状況。これより前の警報発表の段階で避難を完了しておくことが重要。気象台では危険度の高まりに応じてさまざまな気象情報を発表している。常に最新の情報を入手して、早めの避難行動をとっていただきたい」と力を込める。

昨年からは、「警報級の可能性」の発表も始めた。これは5日先までに重大な災害が発生するような警報級の現象が起こり得る可能性を発表するもの。

ほかにも、大雨時に自分の住んでいる地域の危険度が分かる「土砂災害警戒判定メッシュ情報」「大雨警報(浸水害)の危険度分布」「洪水警報の危険度分布」なども気象庁のホームページで発表している。「災害から身を守るには、身の回りの危険を知ることが大事。気象情報は、スマートフォンやパソコンから手軽に入手できるので、役立ててほしい」と呼びかけた。

 

市町村から発令される避難情報と取るべき行動

【避難準備・高齢者等避難開始】が発令されたら…
◇避難に時間を要する人(高齢者や障がいのある方、乳幼児など)とその支援者は避難を開始。
◇そのほかの人は避難の準備を整える。

【避難勧告】が発令されたら…
◇速やかに避難場所へ避難をする。
◇外出することでかえって命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所への避難や、自宅内のより安全な場所に避難する。

【避難指示】が発令されたら…
◇まだ避難していない人は、緊急に避難所へ避難する。
◇外出することでかえって命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所への避難や、自宅内のより安全な場所に避難する。


<気象情報を活用した熱中症対策>

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