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高齢になっても障がいがあっても、住み慣れた場所で暮らし続けたいー。その思いを支える人々や企業、行政などの取り組みを紹介する。豊見城市の県道7号沿いにある「ROOTS CAFE(ルーツカフェ)」は、食事やドリンクを楽しみながら気軽に介護相談もできるカフェ。10代〜80代まで幅広い年齢層が訪れる。(編集部/徳正美)
「ROOTS CAFE」(沖縄県豊見城市)

木やアイアン、緑が印象的な落ち着ける店内。高い天井と窓から入る光で明るくのびやか
ケアプランセンターROOTSが運営する「ROOTS CAFE」。介護福祉士で主任介護支援専門員でもある代表の松川浩也さん(41)は「同じビル内にセンターがある強みを生かし専門のケアマネジャーが常駐しているので、予約なしで気軽に介護相談ができるのが特徴。月曜を除く平日は限定6食でランチも提供していて、おひとりさまや小さなお子さま連れ、外国人のリピーターもいる。みなさん軽食やドリンクを楽しみながらゆっくりくつろいだり、おしゃべりしたり。ついでに介護の話もできるといったスタイル」と説明する。

豆やごまなど「まごわやさしい」を取り入れた週替わりランチ。メーンに小鉢、サラダ、汁物、デザートなど8品1400円。メニューに付いている介護相談札を渡すとケアマネジャーにつないでくれる
一般的には要介護認定を受けた後に担当のケアマネジャーが決まり、そこから相談が始まるが、同店では認定を受けていなくても、既に担当のケアマネジャーがいても、プロに気軽に質問できる。
来店した際に介護相談もできると知って親を連れてきたり、知人に紹介されたと相談にくるケースも多いそう。介護福祉士で主任介護支援専門員の金城翔太さん(40)は「両親の要介護認定の申請の仕方について聞きたいと来店した60代の女性には、『どこにどんなサービスがあるのか、デイケアって何をするところかもよく分からなかったけれど、話を聞いて負担感が減った』と喜ばれた。今ではご両親のケアプランの作成も担当。はじめは乗り気じゃなかった親御さんも今では楽しくデイケアを利用されている」と話す。

店内の一角には金城さんらケアマネジャーが常駐
ケアマネに加え看護師も
松川さんが20年余、介護に携わる中でよく耳にしたのが「相談場所が分からない」「役所に地域包括支援センターを紹介されたが、行って何を聞いたらいいのか分からない」といった声。「もう少し気軽に話が聞ける場所を」と2年前にカフェをオープンした。
ことし7月にはカフェの2階で訪問看護ステーションROOTSも開業。ケアマネジャー9人、看護師4人、カフェスタッフ2人の計15人で、日々の暮らしのことから健康管理、介護のことまで、家族に寄り添ったサポートを展開する。「必要な人同士がつながれるように」と一角には地域の店舗や作家が自社のサービスを紹介する広告ボックスも設置。今後は嚥下食に関するミニセミナーも予定している。
松川さんは「介護が始まってから情報を集めようと思っても精神的・時間的余裕がなく、選べるはずの解決策にたどり着けずに選択肢が狭まってしまうケースは多い。1人で悩まず、まずは気軽に来店を」と呼びかけた。


人気のベーグルサンドは800円(左写真)。地域の人気パン屋から仕入れたバンズを使ったミニバーガー。コーヒーホイップたっぷりのタルゴナコーヒー600円(右写真)

棚に飾られたコーヒーカップ。注文すると好きなカップに入れてもらえる

ROOTS CAFEで相談に対応するケアマネジャーや看護師、調理を担当するカフェスタッフら。後列右から金城さん、松川さん

外観。看板と旗が目印
毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」介護と共生の輪(6)
第2128号(2026年10月16日発行)より転載