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熊本県を震源とする最大震度7の地震が2026年7月28日午後に発生。各地に多大な被害をもたらした。沖縄県も今年は多くの台風に見舞われ、各地で暴風雨による災害が発生している。いざという時のために事前準備・事後対策に役立つ商品やサービスを紹介する。
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災害時、何より大切なのは「命を守ること」。自助はもちろん、居合わせた人が救命行動をし、会社などで備蓄をしておけば守れる命も多い。ここでは、沖縄県内の取り組みとして、豊見城市立豊崎中学校での救命講習、大同火災が提供を始めた法人向けの防災備蓄品サブスクサービス、長期保存ができるパンを紹介する。
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豊崎中学校の生徒/AED使用や胸骨圧迫方法などの自助防災を学ぶ
豊崎中は津波避難ビル
海岸に面した豊見城市の豊崎自治会(仲本豊会長)では、防災訓練を積極的に行っている。今年6月には豊崎中学校で「普通救命講習」を実施した。同校の2年生134人が参加し、AEDの使い方や胸骨圧迫(心臓マッサージ)のやり方を実践しながら学んだ。

4人ずつのチームになり胸骨圧迫を実践する生徒たち
仲本会長は「豊崎中学校は指定緊急避難場所(津波避難ビル)のため、災害が発生すれば多くの住民や観光客などが避難してくる。特に昼間に発生した場合、生徒たちが主体となって即時に救命処置できれば、地域や学校の安心につながる」と力を込める。
今回の講習会は同自治会が学校側に提案し、同校PTCAや豊見城市防災士の会などの協力も得て、実施にこぎ着けた。「学校、地域、家庭が連携して防災教育をすることに意味がある」と仲本会長は話した。

豊崎中で実施された普通救命講習は、豊崎自治会仲本会長(右から2人目)が同校に提案して実現。講習会では宮坂信二さん(右から5人目)が講師を務め、豊見城市防災士の会のメンバーがサポートした
すばやい行動が命救う
普通救命講習では、自治会会員で豊見城市応急手当指導員でもある宮坂信二さんが講師を務めた。
宮坂さんは「心停止になると、1分たつごとに助かる割合が約10%ずつ低下していく。何もせずに救急車を待っているだけでは助からない恐れもある。その場に居合わせた人が、すばやく救命手当を始めることが大切」と説明する。
倒れた人が心停止の状態になっていたら胸骨圧迫やAEDによる電気ショックを行う。「1人で背負う必要はない。『誰か来て下さい!』と応援を呼び、来てくれた人に『あなたはAEDを持ってきてください』『あなたは119番をお願いします』と分担して行いましょう」。
呼吸がない、普段通りの息をしていない、判断に迷う場合はただちに胸骨圧迫をする。「ポイントは強く・速く・絶え間なく行うこと」
| ◎胸骨圧迫のポイント 「強く」 胸が約5センチ沈むまで、しっかりと体重を掛けて押す 「速く」 1分間に100〜120回のテンポで 「絶え間なく」 倒れた人が動き出すか、救急車が来るまで周りの人と交代しながら続ける |
また、「AEDは電源を入れると音声で操作方法を教えてくれるが、実際に体験して流れを把握しておけば緊急時にもスムーズに使える。今回のように若いうちに体験すれば、大人になってからも有意義に活用できる」と話す。
生徒たちは人形を相手に、心臓マッサージやAEDの操作を実践した。「意外と力が必要」「結構疲れる」「この体験を今後に生かしたい」などの声が上がった。

AEDの使い方も学んだ
普通救命講習を受けての感想

與那嶺大翔さん
(豊崎中2年)
講習では、できなかったこと、初めて知ったことがたくさんありました。でも、最後には実践ができたので良かったです。もし誰かが倒れたら、自分から進んで行動することを心掛けたいです。

金城莉菜さん
(豊崎中2年)
心臓マッサージはドラマとかで見ると簡単そうだけど、実際にやってみると力が必要だということが分かりました。やり続けていると手や膝が痛くなり、思っていたより大変でした。
大同火災/防災備蓄をサブスクで提供、法人向け新サービス
備蓄品選びから管理まで
地震や台風などの災害が頻発しているが、「従業員の備蓄」に対応している会社は多くない。理由としては「何を買えばよいか分からない」「期限管理や入れ替えが負担」「配布・在庫管理が煩雑」などの声が挙がる。そうした悩みを受け、大同火災は法人の防災をバックアップする「防災備蓄品サブスクリプション(定額制)サービス」の提供を始めた。
同サービスは「防災備蓄診断(災害リスクの整理、備蓄品・数の診断など)」と、「防災備蓄品の導入支援 ※(備蓄品の用意・設置、管理システムの提供、賞味期限切れを見据えた入替作業など)」を包括的に支援。初期費用を抑え、予算を平準化できるサブスク型で、継続的にサポートする。
※当社提携先「株式会社Laspy」からのサービス提供となる
| 「防災備蓄品サブスクリプションサービス」の特徴 特徴1 必要最小限を厳選、1人分をワンパッケージ化 特徴2 初期費用を抑え、予算を平準化できるサブスク型 (定額制)備蓄サービス 特徴3 期限管理を自動化、管理業務の手間を大幅削減 特徴4 棚卸・※入替、寄付などの運用業務を丸ごとおまかせ ※50名以下の場合は、お客さまご自身で棚卸および備蓄品の入替を実施いただきます。 |
1人3日分が一箱に
内閣府のガイドラインでは、企業に3日分の防災品の準備を求めている。それを踏まえ、同サービスの基本パッケージも1人・3日分の食料や水、携帯トイレなどを1箱にまとめている=写真。箱はA4用紙程度の面積。年額は1人あたり2040円。内容物や必要想定日数に応じたカスタマイズも可能。
基本パッケージ(3日分)

【内容】保存食/おかゆ×3食、リゾット×4食、スプーン2本、クッキー×2袋(株式会社ナンポー社 +TASUTO7) アルミブランケット1枚 非常用トイレ15回分(5回/日×3日) 保存水1.5リットル(500ミリリットル×3本)

1箱のサイズは高さ19センチ×幅24センチ×奥行き22センチ。平置き目安は1畳に約30個、1坪に約60個
26年3月には、琉球銀行と防災コンサルティング契約を締結し、同サービスを提供。本店ビルに約700人分を備蓄する。今後は、実際の運用を通じて得られた課題や改善点を共有・検証し、沖縄の地域特性に即した防災・減災ソリューションへ発展させることを目指す。
◎同サービスについての問い合わせは、下記のURLから。必要事項を入力する。回答内容を確認後、大同火災から連絡する
https://forms.gle/wd4i4aieCaysbLqo9
◎備蓄品の共同購入参加企業を募集中!
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScQMlwvbfzeZflGcN6s2Fh8BNNbC-RdYsLdGU_52hsabNB68w/viewform
(株)琉球presents/保存食にも! 県産黒麹を使った缶詰パン
泡盛の原料である県産黒こうじを使った賞味期限3年半の缶詰パン。それが「かなさの泡ぱん」だ。今年4月に商品化された。
フタを開けるとふわっと泡盛の香りが広がり、食べるとデニッシュようなしっとり感、クエン酸由来のほのかな酸味もクセになる。開発した(株)琉球presentsの砂邊由美社長は、「そのままでも、サンドイッチにしてもおいしい。日常使いしたり、お土産にしたり、防災食にしたり。暮らしのさまざまな場面に寄り添えるよう、缶詰にしました」と話す。
砂邊社長は元泡盛の女王で、首里城復興祭「王妃」の経歴も持つ。「泡盛を『飲める人』だけでなく、誰もが楽しめる形で未来へ手渡したかった。泡ぱんにはアルコールが含まれていないので、子どもなど多くの方に楽しんでいただけます」。売り上げの一部は首里城復興支援に寄付する。「何かあったときに『沖縄の文化が守ってくれた』と記憶に残り、次世代につなげていけたら」と力を込めた。

かなさの泡ぱんを紹介する(株)琉球presentsの砂邊社長。手に持っているパンが2個、1缶に入っている
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