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2022年3月11日更新

[沖縄・住宅の保険]知っていますか? 住まいの保険(12)|火災予防・自然災害への備え・保険の再確認

執筆/松代貴志(日本損害保険協会沖縄支部 事務局長)

火災予防・自然災害への備え・保険の再確認

基本を見直し安心感

火事や地震などの災害に見舞われた時、損害保険が経済的な備えとして力を発揮する。しかし、事故や災害の発生を未然に防いだり、その被害を少しでも軽減できたほうがいい。最終回となる今回は、基本的な火災の予防や、自然災害への備え、保険について再確認する。


4習慣と6対策で火災から命を守る

消防庁は、住宅火災の発生を防ぎ、火災から命を守るための対策として「いのちを守る10のポイント」を呼びかけています。

まず、「寝たばこは、絶対にしない、させない」「ストーブの周りに燃えやすいものを置かない」「こんろを使うときは火のそばを離れない」「コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く」の四つの習慣。

そして、安全装置の付いた機器を使用する「出火防止」、住宅用火災警報器による「早期覚知」、寝具やカーテンなどは防炎品を使用する「延焼拡大防止」、消火器等を設置する「初期消火」、避難経路や避難方法を確保する「早期避難」、そして地域ぐるみの防火対策を行う「地域の助け合い」の六つの対策です。

それでも火災が発生してしまったら、1人で何とかしようとせず、すぐに周囲の人に知らせ、小さな火災であっても119番へ通報。身の危険を感じたら、すぐに家の外へ避難することが大切です。


地震・台風・大雨適切な対策と対応を

自然災害への備えは、まず家の中の安全確保。地震なら家具の固定や配置を工夫して、ケガをしたり室内に閉じ込められないようにしておくことが重要。風水災には、窓や雨戸の補強、風で飛ばされそうなものを固定したり、家の中へしまうなどして備えましょう。

次に、普段から避難場所を確認しておき、警報発令や行政からの指示が出た場合にはすぐに避難を。状況に応じて各自の判断で率先して避難することも大切です。

最近はグッズやコンテンツなど防災に関するものも身近に多くあります=下。それらを活用し日頃から防災を意識しておけば、より安心できると思われます。


スマホで学ぶ地震対策
日本損害保険協会の地震保険特設サイト(https://www.jishin-hoken.jp/quiz/)では、テレビアニメ「クレヨンしんちゃん」とコラボレーションしたオリジナルコンテンツ「地震に備える全国○×クイズ」を無料で公開している。

クイズを通じて地震対策などを学ぶことができ=下画像、スマホ版では住んでいる地域の地震リスクも分かる。



火災も自然災害も保険で経済的な備え

火事や地震などの災害に見舞われた時の経済的な備えとなるのが損害保険です。

火災保険は、火災のほか、台風・大雨などの自然災害、日常生活における不測かつ突発的な事故などを補償。地震保険もセットで加入することで、地震・噴火、またはこれらによる津波を原因とする損害も補償します。

「個人賠償責任特約」を付けて日常生活で発生するさまざまな賠償事故による損害賠償責任をカバーすることも可能。経済的な備えとして、ぜひご検討ください。

この連載も最終回となりました。皆さまに少しでもお役に立てたなら幸いです。=おわり

執筆者
まつしろ・たかし/(一社)日本損害保険協会沖縄支部事務局長、琉球大学客員教授

 
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1888号・2022年3月11日紙面から掲載

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