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2022年2月18日更新

【沖縄ペット】エリザベスカラー装着時の対応|ねこと暮らそう[23]

文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。

エリザベスカラー装着時の対応
普段通り過ごせるように

動物病院で手術やケガなどが原因で傷がついた際に付けてもらう「エリザベスカラー」(以下カラー)というものをご存じですか?

傷をなめたり掻(か)いたりして悪化させないよう、首回りに取り付ける保護具です。扇形をしたプラスチック製のものが一般的ですが、猫にはこれが本当に厄介。ご飯がうまく食べられない、くつろいで寝られない、毛づくろいできない、トイレに入りづらいなど…とにかく生活が大変そう。

嫌がったり生活しづらい様子を見てかわいそうに思うのは当然ですが、外して傷が悪化しては意味がないので、猫が少しでも生活しやすいように環境を整えましょう。


皿の位置など飼い主が配慮
例えば、ご飯や水のお皿にカラーが引っかかったりして口が届かない場合は、お皿の高さを上げましょう。足つきのお皿にしたり、お皿を乗せる台を違う高さに変えて猫が無理なく食べられるようにしてみてください。

トイレに屋根がある場合は外します。いつものトイレじゃないと粗相の原因になることがあるので、トイレ自体を違うものにするのは避けた方が良いです。屋根が取り外せなければ、屋根のないタイプに変えましょう。

毛づくろいは飼い主が代わりにグルーミングを。傷に触れないように気をつけてブラッシングしたり、蒸しタオルで耳やお尻を拭くことも大切です。

また猫が歩きやすいように動線を確保します。カラーがぶつかると、猫の体に強い衝撃が加わることになります。ぶつかる頻度を減らすため物を片付けたり、猫専用の出入り口があるドアは開けっ放しにしましょう。わが家はトイレのドアに出入り口がありますが、人間が用を足す時以外は開けっ放しでした。

カラーを付ける愛猫の「のす」。カラーが取れるまではやはり生活しにくいのか、いつもよりしょんぼりした様子だった


カラーを付けていると、猫用のくぐり戸が通りにくくなったり、通れない可能性も。くぐり戸がドアに付いている場合は、できるだけドアを開けっ放しにしておこう

カラーの素材をひと工夫

カラーが重い、硬い、ぶつかった時の衝撃を怖がるなど、あまりにもストレスを感じていそうなら、素材を変えるのも手です。クッション製や周りが見えるソフトタイプなどいろいろなタイプが販売されています。中には手作りする飼い主さんもいて、某有名きつねうどん系カップ麺の容器で作る人もいるのだとか(笑)。サイズ的に優秀みたいですよ。

服を嫌がらない猫なら術後服もアリ。着ることで傷を優しく保護してくれる服です。カラーを付ける必要がなく、着たままトイレができるなど、普段通りの生活もしやすいのでオススメです。

かなり不便な面が多いですが傷の完治には欠かせません。猫の様子をよく観察して、気持ちに寄り添い、うまくカラー生活を乗りきってみてください。

 
 

文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。
 

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1885号・2022年2月18日紙面から掲載

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