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2021年11月12日更新

【第7回沖縄建築賞 表彰式】

県内の優れた建築物や建築士を顕彰する「第7回沖縄建築賞」(主催・同実行委員会)の表彰式が11月7日、浦添市の沖縄建築会館で開かれた。受賞した建築士や施主が喜びを共有した。

第7回沖縄建築賞 表彰式

入賞・入選した建築士や施主。前列右から2人目が住宅建築部門正賞の與儀拓也氏、同3人目が一般建築部門正賞の下地洋平氏
 

新たな沖縄らしさの芽生え


第7回沖縄建築賞には、住宅建築部門9点、一般建築部門7点の合計16作品の応募があった。その中から6点が入賞、4点が入選作品として選ばれた。

小倉暢之副審査委員長は「沖縄建築賞のテーマの一つが沖縄らしさだが、建築で考慮すべき要素は常に変化している。今回は実験的な住宅や流通システムなど、変化する要素を解決するための新しい芽が芽生え始めているように感じた。このような建築が出続けることで、アマハジやヒンプン、赤瓦に続く、新たな沖縄らしさが生まれることに期待している」と話した。

授賞式では、入賞者に盾と賞状、賞金が贈られた。また、施主には盾、入選者には賞状が贈られた。

「西原の家」で住宅建築部門正賞(賞金20万円)と、40歳未満に与えられる新人賞(5万円)をW受賞した與儀拓也氏(Studio Clamp)は「現地審査の日は誕生日だったが、翌日に正賞が決まって最高の日になった。賞に恥じないよう、これからも日々研さんを重ね、より良い環境や建築をつくっていきたい」と力を込めた。

一般建築部門正賞(20万円)は「お食事処 ちゃんや~」を手掛けた下地洋平氏、玉城盛太氏、比嘉雄大氏(クロトン設計)が受賞。下地氏は「施主、設計者、施工者が、三者一体となり良い建物をつくることができた。これからも力を合わせて風景をつくりたい」。施主の喜屋武信さんも「10年の思いが形になり、さらにそれが評価されてうれしい。リピーターさんも喜んでくれている」と笑顔を見せた。

古谷誠章審査委員長(左)から盾を受ける「お食事処 ちゃんや~」の施主・喜屋武信さん

うれしさが倍増

正賞に次ぐタイムス住宅新聞社賞(10万円)は、「恩納村立うんな中学校」を手掛けた宇垣安晃氏と河野泰志氏(国建)に贈られた。

奨励賞(5万円)は、「風と生きる花ブロックの家」の松田まり子氏(松田まり子建築設計事務所)、「4世代が住む家」の濱元宏氏・豊崎孟史氏(GAB/濱元宏建築設計事務所)、「アトリエm」の亀崎義仁氏(カメアトリエ)が受賞した。

「風と生きる花ブロックの家」の施主・桑江桃子さんは「まり子さんが私たちの体質に合わせて設計してくれたことがうれしいのに、賞までいただけてうれしさが倍増した」と喜んだ。


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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1871号・2021年11月12日紙面から掲載

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