猫の熱中症予防|ねこと暮らそう[5]|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

スペシャルコンテンツ

地域情報(街・人・文化)

2020年8月21日更新

猫の熱中症予防|ねこと暮らそう[5]

文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

ブラッシングでコミュニケーションと熱中症対策の一石二鳥

 

外出時には冷房で27度に

猫も熱中症になるって知っていましたか?
猛暑は猫にとって非常に危険。6~8月は特に熱中症になりやすく、人間より発症しやすいんだとか。暑い時期の長い沖縄では、より気をつけた方が良いですね。わが家の猫たちも最近よく床でぐで~っと伸びています。

猫も人間同様、汗をかくことで熱を放出しますが、汗をかける部位は肉球と鼻だけだそうです。そんなに小さな面積だけでは、熱を逃がしきることがなかなかできません。おまけに全身を覆う毛によって熱もこもるので、熱中症が起こりやすいのも納得です。

特に、長毛種は熱がこもりやすく熱中症になりやすいので、こまめにブラッシングをして、通気性を良くしてあげましょう。また、老猫は体温調節機能が低下しているため、発症率が高まるそうです。


41度以上はすぐ病院へ

熱中症の症状は、熱や、犬のように舌を出した呼吸、全身のけいれんなどがあります。

症状が現れた場合の応急処置としては、まず涼しい場所へ移動させ熱を測りましょう。目安として、猫の平熱は38度くらい、40度以上になると危険、41度を超える場合にはすぐに病院へ連れていくレベルとされています。

その後、保冷剤やぬれタオルを使い、頭や脇など動脈のある部分を冷やし、水を飲ませます。飲ませた水をすぐに吐いたり、飲めそうな状態でなければ、水を含ませた布などで舌をぬらす程度にしましょう。そして、冷やしたまま病院へ連れて行きます。



風を通して熱気をこもらせない

室内飼いの猫は、風のない、熱気がこもる部屋で熱中症になりやすく、特に飼い主が留守中に発症する場合が多いようです。対策として、外出時にはエアコンや扇風機で、27度くらいに部屋の温度を保ってあげましょう。

本当は部屋のドアや窓を開けて風通しを良くするといいのですが、防犯上の問題や猫が網戸を破って逃げても困るので、あまりオススメしません。わが家では引っかきに強く、破られる心配のない網戸から風を入れるようにしています。

湿度は40~60%で保っているとベスト。もちろんお水も忘れずに。ケージに入れておく場合には、お水の予備もあるといいですね。

飼い主の予防次第で大切な猫を熱中症から守れます。まだまだ続く暑さを猫たちと一緒に乗り切りましょう。


まやちぐらの網戸。引っかきに強く、3年たった現在もほぼ無傷



文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。
 

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1807号・2020年8月21日紙面から掲載

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2151

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る