初任給は五つに分けて管理|岡田流!現代人のマネー術[1]|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

マネープラン

FP

2018年4月20日更新

初任給は五つに分けて管理|岡田流!現代人のマネー術[1]

文・岡田有里(ファイナンシャルプランナー)

人生を豊かにする「お金の仕組み化」①

最初が肝心!

新社会人の皆さんは初のお給料で何をしようかワクワクする4月。お金に関しては、良い癖も悪い癖も初めに身に付けた癖が長い人生に多大な影響を与えます。人生を良い流れに乗せるには初任給から「お金を仕組み化」することが肝心! 金額の大小ではなく、「毎月お金が増えていく仕組み」を初めに作りましょう。

「お金の仕組み化」は、①お金を残す仕組み②お金を減らさない仕組み③お金を増やす仕組み④自分を守る仕組み、の四つに分かれます。今月は①②をご紹介します。

①の「お金を残す仕組み」に必要なのが、お金を五つに分類管理するための口座を作り、以下の2~4のそれぞれの予算配分を決めること=左表参照。複雑そうですが日々の管理が楽になり、お金を残す流れが出来上がります。

  1. お給料を受け取る「給与振込口座」を作る。
  2. 絶対に引き出さない「未来の資金口座」を作る。まずは手取りの10%の取り置きに挑戦! 貯(た)め続ける事は人生を豊かにする大切な習慣です。
  3. 「目的貯金口座」を作る。旅行、結婚資金など自分のために貯め始めましょう。
  4. 「投資運用の口座」を作る。投資運用資金の置き場所。運用は幸せな人生のマストアイテム! 詳細は来月以降にご紹介していきますが、お金を産み育てる「喜び」を少しずつ学ぶことが大切です。まずは千円から挑戦。
  5. 「生活費口座」を作る。家賃、通信費、食費、被服費、美容費、交際費などを入れ、一定額の範囲内で生活をコントロールしましょう。







手数料0の銀行を

その②の「お金を減らさない仕組み」づくりには、手数料がかからず利便性のいい銀行口座選びも重要です。金融機関の手数料は「お金が減る」原因の一つ。「手数料分の108円が積もれば40年後どうなるか」をみてみましょう。

Aさんは普通の銀行口座を利用。月1回、夜にATMを利用し年間手数料は108円×12回=1296円。40年で5万1840円が流出することになります。BさんはATM手数料が無料の銀行口座を利用。手数料分の月108円を5%の積み立て投資に回すと40年後に利子が8万9160円付き受取総額は14万千円(非課税の場合)になります。

どちらも1回108円と少額です。しかし、お金が減るAさんとお金が増えるBさんを自分に例えるなら、皆さんはどちらを選択しますか?
このようにお金の仕組み化は将来に大きな差を生むので、最初に整える事が肝心。翌月からと先延ばしにせず、初任給から仕組み化しましょう!




執筆者
岡田有里(おかだ・ゆり)
ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「岡田流!現代人のマネー術」
第1685号・2018年4月20日紙面から掲載

FP

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2138

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る