お湯でつけ置き油を浮かせ落とす|プロが伝授 おそうじ術② |タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

家づくりのこと

インテリア

2024年5月10日更新

お湯でつけ置き油を浮かせ落とす|プロが伝授 おそうじ術②

当連載では、ハウスクリーニングを行う合同会社サンジュの宇江城雄斗代表が、さまざまな場所・モノのお掃除術を紹介する。今回は、汚れやすいけど掃除が面倒な場所の代表「レンジフード」の掃除術。

当連載では、ハウスクリーニングを行う合同会社サンジュの宇江城雄斗代表が、さまざまな場所・モノのお掃除術を紹介する。今回は、汚れやすいけど掃除が面倒な場所の代表「レンジフード」の掃除術。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇


お湯でつけ置き油を浮かせ落とす

レンジフードは油汚れやホコリが蓄積しやすい場所ですが、年に1~2回お掃除していれば多い方でしょう。しかし、汚れがたまると臭いの原因になったり、換気力が弱くなったりします。しかも頑固な汚れになると、自分で掃除するのが難しくなります。

頑固な汚れになる前に、家にあるもので自分でお掃除をして、キレイを維持する方法をお伝えします。

使うのは食器用洗剤(中性洗剤)です。油汚れはアルカリ性の洗剤の方が落ちますが、レンジフードによっては変色や色はげしてしまう場合があるため、今回は中性洗剤を使います。


今回は「レンジフード」

レンジフードは(1)整流板、(2)フィルター、(3)ファン、(4)ねじなどの部品を分解して掃除します。

使う洗剤・道具

◆洗剤/食器用洗剤(中性洗剤)
◆道具/歯ブラシ、割り箸、ビニール袋、新聞紙



シンクでつけ置き

掃除の前に、レンジフードを分解します。大きく四つのパーツに分解できます上写真。

そして、つけ置きの準備をします。シンクの排水口のごみ受けにビニール袋をかぶせて、シンクに戻します。こうすることで水の流れをせき止めることができます。できない場合は、大きなビニール袋を使ってつけ置きしても良いです。

そして60度のお湯をためます。油はお湯に弱いので、汚れが浮きやすくなります。そこにファンとフィルター、ねじなどのパーツと中性洗剤を入れて、歯ブラシでこすったら1~2時間放置しましょう。

放置している間にレンジフードの本体と整流板を洗います。その際、コンロに新聞紙を敷いて、汚れが付かないよう対策しましょう。本体と整流板を中性洗剤を染みこませたスポンジで磨き、布巾で水拭きします。

最後に、つけ置きしたパーツを洗い流します。そのとき、浮いてきた油汚れを歯ブラシや割り箸でこそげ取ります。水気を拭き取り、パーツを元に戻せば完成です。

頑固な汚れになる前に、3カ月に一回くらいの頻度でやることをおすすめします。



掃除の手順

ステップ① レンジフードを分解

整流板、ファン、フィルター、その他の部品を取り外す。
※安全のため、電源プラグを抜いてから行ってください。

    ▼
ステップ② シンクでつけ置きの準備

キッチンシンクのゴミ受けにビニール袋をかぶせて水の流れをせき止め、シンクに水をためられるようにする。
※できない場合は大きなビニール袋にお湯をためてもOK

    ▼
ステップ③ お湯をためてパーツを投入
お湯は60度でセット。ためたお湯にファン、フィルター、ネジ類を投入。60度のお湯にすることで、汚れが浮きやすくなる。

    ▼
ステップ④ 洗剤を投入
食器用洗剤を適量入れていく。目安は水2リットルに対して小さじ1程度。泡立ち過ぎると掃除しづらくなるので、混ぜながら量を調整する。

    ▼
ステップ⑤ なじませて放置
すべてのパーツをお湯の中で、歯ブラシを使って磨く。そして1~2時間放置。
※1時間付けてみて、汚れが水に浮いてこないようであれば洗剤を追加して、さらに1時間つける

    ▼
ステップ⑥ 本体と整流板を洗う
本体と整流板を食器用洗剤を含ませたスポンジで洗う。その後、布巾で水拭きする。
※配線部分に洗剤や水を掛けないよう注意しましょう

【ステップ6の注意点】
①本体に取りかかる前に汚れが落ちないようコンロに新聞紙をかぶせておきましょう

②汚れが落ちにくい場合は、洗剤をかけてラップでパック!30分ほど置いてから磨くと落ちやすいですよ!

    ▼
ステップ⑦ つけ置きしたパーツを洗い流す
つけ置きが終わったら、お湯で洗い流す。そのとき、汚れが浮いてきているはずなので、歯ブラシや割り箸を使ってこそげ落としていく。汚れが落ちたら水気を拭き取って乾かす。

   
【ビフォー】 ファンの羽根に油汚れがこびりついていた=上左写真
【アフター】 すっきりキレイに=上右写真
    ▼
  完 了  
パーツを元に戻して完成。レンジフードがピカピカになると、日々の料理も楽しくなりそう!




執筆者(うえしろ・ゆうと)
1995年、うるま市石川出身。合同会社サンジュ代表。同社ではハウスクリーニングのほか料理などの家事代行業や庭掃除事業も行う。
(電話=0120・547・252)
http://sunju-okicaji.com/hp/


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2001号・2024年05月10日紙面から掲載

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2151

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る