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2021年4月2日更新

【ひと】南部の発展に貢献したい|上原英子さん|(株)南新物産 代表取締役

不動産業全般を扱う(株)南新物産は3月25日、創業40周年を迎えた。5年前、創業者の父が急逝し、代表取締役に就任した上原英子さん(40)は「相続支援部」を設立。「私の経験や当社のネットワークを役立てたい」と語る。

地域の不動産業で40年


上原 英子さん
(株)南新物産 代表取締役


-代表就任から5年。40周年を迎えた感想は?

当社の創業者である父が病気で急逝し、会社を継ぐことになりました。さらに父の個人名義だった宅地建物取引業免許が本人死亡で即日失効となり、当社で仲介と保険業務ができなくなるなど深刻な事態に陥りました。

しかし、たくさんの人の協力で法人名義に免許を切り替え、事業を承継し、困難を乗り越えることができました。その背景には家主の皆さんや地域、人々と強い絆を結び、信頼を築いた父の存在があった。支えてくれた皆さんがいたからこそ今がある。心から感謝しています。


-モットーは?

「不動産業務を通し、地域の経済文化の発展に貢献すること」「中立公正であること」です。不動産を扱っていると、税金や相続などさまざまな相談を受けます。私たちを信用するからこそ打ち明けてくれる話もある。当社には、そのような相談に専門の立場から助言できるネットワークがあり、私自身の相続時にもとても助けられました。

代表就任後「相続支援部」を設立したのも、地域の人に相談できる場を提供し、役立ちたいと思ったからです。


-今後の目標は?

これからも地域に根差し、南部地域の発展に貢献したい。40周年を迎え、改めて地域密着の原点に立ち返ることが大事だと考えています。

また、当社キャラクターのナンちゃんとともに、南部地域で誰もが認め、愛される存在となるよう、今後も地域貢献と社業のレベルアップにまい進し続けたいです。



不動産の相続相談に対応 5人の士業ネットワーク

ナンちゃん通信。相続をはじめ、不動産に関わる情報を発信する


「地域密着と人のネットワークが当社の強み」と話す上原英子代表。同社は1994年、業界に先駆け、宅地建物取引士、税理士、司法書士、中小企業診断士、社労士の5人の士業を集結した「トータルビジネスクリニック(TBC)協同組合」を設立。ニーズに合わせた各方面からの専門的なアドバイスをワンストップで提供できるシステムを構築し、税金や相続に関する無料セミナーなども実施してきた。

最近はコロナ禍でセミナーを開催できていないが、南新物産の相続支援部から「ナンちゃん通信」を管理家主向けに発行。相続に関する法律や事例などの情報を発信しており、昨年は年に4回発行した。

 

うえはら・えいこ/1980年、浦添市出身。立命館大学法学部卒。大学在学中に宅地建物取引士の資格取得。2008年、父の一男氏が創業した南新物産に就職。16年、父が急逝。事業所を法人化し、那覇新都心支店副店長から代表取締役に就任。趣味は旅行と映画鑑賞。
◆(株)南新物産 南風原町宮平641-7 電話098・889・4007

取材/赤嶺初美(ライター)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1839号・2021年4月2日紙面から掲載

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