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沖縄県の那覇市曙にあるアウトドアショップ「燈人(ともしびと)」のスタッフ・與那嶺康貴さんが「アウトドア×減災(災害による被害を少しでも食い止めるような行動や取り組み)」をテーマに執筆。今回は11月2日に発足した「防災庁」についてです。(文・写真/與那嶺康貴 アウトドアショップ「燈人」スタッフ)
防災庁のホームページを見てみよう

防災庁のホームページ(https://www.bousai.go.jp/)ではさまざまな防災に関する手引書や過去の災害状況などを見ることができます
平時から継続対応
今回は11月2日に発足された防災庁について書いていきます。
防災庁とは、日本で起こる地震や津波、台風、大雨災害などの自然災害から国民の命と暮らしを守るために、防災対策を総合的に進めていくことを目的として作られた行政機関です。
これまで、内閣府や自衛隊、警察庁、各自治体など多くの組織で対応していたため「情報共有や支援などに時間がかかってしまう問題」などが起きていました。それを改善し、大災害が起きる前の備えから、災害発生時の対応、復旧・復興までをスムーズに一本化するための組織です。
防災庁の役割は、以下のことなどが挙げられます。
災害が起きる前(事前防災)
自然災害などによる被害を減らすために避難計画や防災訓練、耐震・免震化の推進、防災教育指導などを行う。
災害が発生した時(緊急対応)
国の各省庁や各自治体、自衛隊、消防、警察などの連携を調整して救助活動や物資の輸送、避難所の設置・支援を円滑に行う。
災害が発生した後(復旧・復興)
被災者の生活再建や仮設住宅や道路などのインフラの復旧と地域経済の立て直しをしっかりと行う。
以上から分かる通り、災害が起きてから動く組織ではなく、平時から災害後までを継続対応していく組織ということです。

防災庁のホームページで見つけたゆるキャラ「なまぼ~」。「災害への備え」の大切さを伝えるナマズの精霊だそうです
不安あおるのではなく
もともと日本は世界的にみても自然災害が多かった島国ですが、昨今はその規模や被害の大きさが際立っていることが、防災庁の設置につながっているのだと思います。
発生時にしっかりかつ迅速に被害状況を共有した上で、「人・モノ(救援物資)・カネ(予算)」をスムーズに効率よく動かせる司令塔の用意が必要だということです。内閣直属の機関として防災庁を発足することで、各省庁への勧告権(強く促すこと)が与えられ、政府全体で統一感のある防災対策が行われることが期待できます。
ただし、防災庁ができたからといって、自分自身の備えが万全になったわけではありません。防災・減災について考える機会にしてはいかがでしょうか?
最後に、防災庁の呼びかけが「不安をあおる」という批判もあります。当連載も、いつ発生するか分からない自然災害に対しての備えについて繰り返し書いてきましたが、不安をあおるのではなく、あなたの気持ちの支えとなることを願っています。
執筆者プロフィル

よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。
お問い合わせ
沖縄県那覇市曙1-8-10
電話 098(866)5365
https://sites.google.com/view/tomoshibito
毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」アウトドア×減災(42)
第2131号(2026年11月6日発行)より転載