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軽トラックの荷台に指定資材を使って作庭する「第10回沖縄県造園技能競技大会」(主催・日本造園組合連合会沖縄県支部)が2026年10月18日、那覇地域職業訓練センターの駐車場で開かれた。6チームが参加し、桃原農園の小波津幸也さんと長嶺豪大さんの庭が金賞・県知事賞に輝いた。(編集部/東江菜穂)
同じ資材でも、作り手によって違う個性


2人1組の6チームが出場。制限時間5時間で庭を作り上げた
評価分けた四つ目垣
造園業界の若手が腕を競う場として年1回実施されている「沖縄造園技能競技大会」。軽トラの荷台というほぼ同じ面積・形状の空間に、支給された植物・竹・石などを使って庭づくりをする。空間も使用する材料も同じだが、制限時間の5時間が経つころにはバリエーション豊かな六つの庭が完成した。
審査委員長を務めた日本造園組合連合会沖縄県支部の仲村弘喜支部長は「『同じ』だからこそ、他チームの庭を見て、学べることも多い。普段は公共の仕事が多く、造園の仕事が少なくなっているのが現状。だからこそ、こうした大会に出場して感性を磨いてほしい」と開催の意義を話す。
今年は6チームが参加。「例年よりレベルも高く、練習のあとが見えた」と仲村支部長は話す。庭に個性があった分、「評価の分かれ目になったのが、『四つ目垣』。指定図面通りに作成しなければならず、少しのズレが減点の対象になる。正確性で差が出た」と話した。
AI使ったチームも
金賞と県知事賞を受賞したのは桃原農園の小波津幸也さんと長嶺豪大さんが作庭した庭。小波津さんは「初参加につき、『軽トラガーデンとは?』を理解することから始めた」と話す。「本番は時間配分も意識し体力のある前半に『切る・割る』作業をまとめ、仕上げの作業に十分な時間が確保できるよう段取りを工夫した」。それが奏功し高い評価を得た。
さらに「審査後には、仲村審査委員長から貴重なアドバイスを頂き、造園の難しさと奥深さを改めて実感した。大変勉強になった」と話した。
今回はAIを使ったチームもあらわれた。末吉園の普天間太さん、普天間元さんは空間のサイズや使用材料などを指示してAIでラフデザインを作成。それを基に作庭し、奨励賞を受賞した。仲村支部長は「事前にAIを使って作庭したいという申請があり、許可した。新しい試みで、非常に面白かったが、ブラッシュアップの余地がある」と話した。
金賞/(株)桃原農園 小波津幸也さん・長嶺豪大さん
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【審査講評】コンセプトは「竹林」。写真右側には竹林をイメージしたついたてを設置。その近くはうっそうとさせ、遠くに行くほど明るくしてメリハリを付けている。 全体のバランスはいいが、ついたて前の斜めに交差した竹垣が「竹林」の風景を隠してしまっていてもったいない
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【小波津さん=写真左=コメント】日頃は別々の業務をこなす2人でチームを組んだため、練習時間を合わせるのが難しく、各自で役割分担を決めて練習を重ねてました。その分、意見交換はしっかり行い、お互いの意見を尊重しながら「まず、やってみよう」を合言葉に準備を進めました。競技を終え、ほかのチームの作品を見た時は、その完成度の高さに圧倒され「同じ支給資材でも発想次第でここまで変化が出るのか」と感心していた中での金賞受賞だったため、驚きを隠せませんでした。今回の経験を糧に、これからもさらなるスキルアップを目指し精進していきます。
銀賞(有)/久田緑化造園 西里健さん・板山佳代さん
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【審査講評】手前の創造性のある竹垣が良いアクセントになっている。奥の竹垣近くの植栽を斜めにするなど、動きを加えるとさらに奥行きが出ただろう
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銅賞/塩浜園芸・西里造園 塩浜康起さん・西里直樹さん

【審査講評】昨年、遠近感を出した方が良いと指摘したところが竹垣や植栽の配置で修正されている。しかしまだ単調な印象。竹垣の位置などに改善の余地あり
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奨励賞/末吉園(株) 普天間太さん・普天間元さん

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【審査講評】AIでラフ案=下画像=をつくり、それを基に作庭する、という新たな試みを評価した。面白い庭だが四つ目垣の寸法が指定図面通りでなかったため減点となった
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毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」プロがつくる庭
第2131号(2026年11月6日発行)より転載