【第11回沖縄建築賞】作品募集中 締め切りは2026年7月10日午後3時必着

建築士の資格を所持してなくても応募が可能に

沖縄建築賞実行委員会(沖縄県建築士会、沖縄県建築士事務所協会、日本建築家協会沖縄支部、タイムス住宅新聞社で構成)は6月15日、県庁で記者会見を開き、2年ぶりとなる第11回目の同賞の開催と募集要項について説明した。

沖縄建築賞への応募を呼びかける同実行委員長で県建築士事務所協会の池間守会長(左から2人目)。実行委員で、県建築士会の伊佐強会長(右)、日本建築家協会沖縄支部の金城優支部長(右から2人目)、タイムス住宅新聞社の宮城栄作社長(左)

前回からの変更点として、これまでは「住宅建築部門」と「一般建築部門」を同時に募集していたが、今回は「住宅建築部門」のみでの開催。新築・増築・改築・改修による全ての工種が対象となる。また、国内に籍を置いていれば、建築士の資格がなくても応募が可能になった。

同実行委員長の池間守さんは「年々応募者が減少していることもあり、おととしの第10回を一つの節目として、部門の再編や応募資格の拡大など、実行委員会の中で制度の見直しを行った。多くの方々にチャンスを広げる仕組みにすることで、幅広く個性的な応募作品を求めることにした」と狙いを説明した。

結果は26年10月に発表

応募受付は6月16日から始まっており、締め切りは7月10日(金)午後3時。対象となる物件は、県内に建築され、2021年4月1日から26年3月31日までに完成したもので、法令が順守された建築物。結果は10月2日(金)、本紙およびタイムス住宅新聞ウェブマガジンに掲載される。

審査委員長は建築家で日本建築士連合会会長の古谷誠章さん。20年から審査委員長を務め、今回で6回目となる。審査委員も同賞の規模を踏まえて、建築家または大学で実績と経験が豊富な4人に絞った=審査委員コメント参照。

池間実行委員長は「沖縄のすばらしい建築文化を見てもらえる貴重な機会。多くの方からの応募をお待ちしている」と呼びかけた。

審査委員コメント

【審査委員長】古谷誠章(建築家、日本建築士連合会会長)|近未来の建築 沖縄から

◆沖縄建築賞の印象
同賞は、もはや「沖縄のための沖縄らしさ」を競う一地方の賞ではなく、全世界で温暖化が深刻化しつつある中で、沖縄から世に先駆けて近未来の建築の姿を発信する賞に変わりつつあります。年々、より多くの素晴らしい作品に出合えます。

◆今大会に期待すること
これまで5年に渡って、審査に携わってきました。当初はコロナ禍の影響もあり、なかなか現地での交流が果たせませんでしたが、昨今では復活し、直接皆さんにお会いするのが大きな楽しみになっています。今年もさらに多くの出会いを期待しています。

【審査委員】島田潤(建築家、デザインネットワーク代表取締役)|業界全体の学びや刺激に

◆沖縄建築賞の印象
優れた建築を顕彰するだけでなく、建築家が自己研さんの成果として、培ってきた考えや建築観を社会に問いかける貴重な機会です。建築を通して沖縄の風土や文化を見つめ直し、建築界全体の学びや刺激につながる意義深い賞だと感じています。

◆今大会に期待すること
若手建築家にとって挑戦の成果を発信する登竜門として、さらに発展していくことを期待しています。また、沖縄の気候風土に根差した亜熱帯建築のあり方を示す優れた作品が数多く集まり、新たな建築文化を創造し、次代へとつないでいく賞になることを願っています。そうした建築の価値が社会に広く共有される機会となることにも期待しています。

【審査委員】福村俊治(建築家、team DREAM代表)|一般市民の心打つ作品を

◆沖縄建築賞の印象
同賞は、沖縄地域で将来の街や建築に寄与するプロトタイプを求めるものであって、贅を尽くした規模や特異性を競う建築賞とは異なると考えます。だから、建築関係者だけでなく一般市民の心を打つ作品を選ぶ賞であってほしい

◆今大会に期待すること
世知辛い世の中になりつつあります。土地も建物も高くなり容易に住まいが手に入らなくなりました。だからこそ、沖縄の気候風土を活かした「楽しく美しい夢の住宅」を作る斬新な建築的アイデアが、沖縄建築賞に求められています。

【審査委員】清水肇(建築学者、琉球大学名誉教授)|沖縄における建築深める

◆審査にあたって
沖縄建築賞を通じて沖縄における建築のあるべき姿が深められるよう、真摯に審査に務めたいと思います。審査委員としては、事前に多くのコメントを出すことは避けさせていただきます。応募者が考える「沖縄における建築」と向き合っていく所存です。

第11回沖縄建築賞要項に関する問い合わせ

沖縄建築賞実行委員会事務局(タイムス住宅新聞社内)
メール: kenchiku.jht@gmail.com
専用質問フォーム:https://r.qrqrq.com/bftXMl1l

第11回沖縄建築賞 募集要項(概要版)

詳しい募集要項や各種書類データは、(一社)沖縄県建築士事務所協会のホームページからダウンロードできる。

◆目的
本賞の第一義は「沖縄における建築」を追求し、その優れた形姿や表現を通じて文化を体現する建築を発掘すること。沖縄建築の更なる発展の一助となることを願い開催するものであり、応募者と審査側による直接的な対話(対論)を通じ得られた知見を広く世に発信する。また、前述の主旨を通じ、次代を担う建築士の発掘・育成に寄与することを目的としている。

◆対象
沖縄県内で建築され、2021年4月1日から2026年3月31日までに竣工(竣工日は検査済証の交付日とする)したもので、竣工後の増改築等も含め法令が遵守された建築物を対象とする。第10回沖縄建築賞は3部門で作品を募集していたが、今回は「住宅建築部門」のみの募集となる。

住宅建築部門。主要用途が住宅(多世帯住宅含む)で規模・階数は不問。店舗等の併用形式においては、住宅に供する部分の床面積が全体延床面積の過半以上であること。また、新築・増築・改築・改修によるすべての工種を対象とする。 

※共同形式の住宅については一般建築部門に含むものとし、今大会の対象には当たらない。
※他賞・コンクール発表済みの作品においても応募登録は可能。ただし、本賞で過去に受賞歴がある作品は応募対象外となる。

◆応募資格

  • 応募は国内に籍を置いている者であれば、建築士の資格有無にかかわらず、誰でも応募可能。
  • 現地審査を行うことや、応募作品の公表については、建築主の承諾を得たものとする。
  • 審査員およびその建築事務所関係者の応募は認めない
  • 全応募者および二次審査を通過した作品の応募者は期日までに登録料を指定の口座に振り込むこと。期日までに登録料の振り込みが無かった場合は登録喪失となる。

◆応募手続き
(一社)沖縄県建築士事務所協会のホームページに公開されている各種書類を作成してCDに保存。同会(〒901-2101、沖縄県浦添市西原1-4-26・沖縄建築会館内)へ郵送または持参する。
※応募締め切りは2026年7月10日(金)。午後3時までに必着
 
◆選考(3段階)
一次審査 (書類審査) 7月24日(金)予定
二次審査 (プレゼンテーション)  8月7日(金)予定
三次審査(現地審査)  9月5日(土)~9月7日(月)予定

◆審査・選考基準
審査・選考基準は次にあげる視点から総合的に評価する。
①沖縄の気候風土を反映した建築提案であり、独創性、表現力が優れた作品
②時代性をふまえた企画力や技術力、機能性に優れた作品
③地域への貢献、文化の向上に資しており、未来へつながる創造性が優れている作品

◆賞区分
正賞/住宅建築部門で審査基準により総合的に優れている作品
タイムス住宅新聞社賞/正賞に次ぎ、奨励賞の中から際立った作品
奨励賞/正賞、タイムス住宅新聞社賞に次ぐ作品
新人賞/全応募作品の中で、40歳未満の建築士による秀でた作品
入選/二次審査を通過した作品で、上記の各賞に次ぐ作品

◆最終発表
2026年10月2日(金)、「週刊タイムス住宅新聞」および「タイムス住宅新聞ウェブマガジン」で発表する予定。