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2015年5月8日更新

躯体補強し断熱で涼|快適リフォーム[2]

嶋田さん宅=読谷村=は、築50年の「外人住宅」。鉄筋コンクリートの躯体を補強・改修、水回りを整備して快適な住まいを実現した。

念願の湯船で孫と楽しく

嶋田さんの住まいは、鉄筋コンクリート造平屋建ての外人住宅。築50年を経て天井はコンクリートがはがれ、鉄筋の腐食も見られた。嶋田さんは「孫が安心して動き回れるようにとリフォームを決めました。

もともと妻の両親が長年住んでいた家で、子どもたちも思い入れがある。しっかり直して住み続けたかった」と話す。

リフォームのポイントは、躯体の補強・改修と水回りの整備だ。まず躯体は、室内のコンクリートのひび割れやはがれを改修した後、壁、天井、床に鉄骨を組んで補強。断熱のため発泡ウレタンを吹き付けた。

「おかげで暑さはもちろん、梅雨時の湿気も気にならなくなった。リビングのクーラー1台で家中が涼しい」とにっこり。


リビング:リフォーム後​

1階ダイニングからリビングを見る。壁は白のクロス、床は板張りで仕上げ、シンプルで明るい空間に生まれ変わった


リビング:リフォーム前  床などをはがした状態​

コンクリートのはがれなどを改修した後、壁、床、天井は鉄骨で骨組みを組んで補強。発泡ウレタンを吹き付けて断熱した(喜神サービス提供)


キッチンは以前と同じ壁付けのままにしたが、周りの壁一面を収納にし天板も高くなったことで調理も楽になった。


キッチン​:リフォーム後

写真手前のダイニングスペースを広く取るために、キッチンは以前と同じ壁付けに。壁面いっぱいに新設したシステムキッチンは収納が豊富。天板も身長に合わせて以前より高くしたため、調理も楽になった。


キッチン:リフォーム前

リフォーム前は作業スペースや収納が狭く、暗い印象


浴室はもともとシャワーのみで、トイレが一緒になった造り。キッチンと浴室の間のランドリースペースを活用してユニットバスを収め、トイレと洗面台を別に設けた。嶋田さんは、「念願の湯船ができて、孫と一緒に入るのが楽しい」と目を細めた。


浴室:リフォーム後

ライトピンクをアクセントにしたシステムバスは、嶋田さんの希望で追い炊き機能付き。「いつでも湯船に入れて快適」と嶋田さん。トイレと洗面台を別に設けたことで、家族の支度もスムーズにできるようになった。

浴室:リフォーム前

シャワースペースとトイレが一緒で、収納もなかった



外 装
雨漏りを防ぐために屋上防水を施したほか、外壁も塗り直した。


DATA
家族構成 :本人、娘、孫
施工面積 :68平方メートル(20.5坪)
躯体構造 :鉄筋コンクリート造
築 年 数:50年以上
工  期 :2カ月半
設計・施工:(株)喜神サービス(電話=0120-465-840)
 


家族の絆と集い育む|快適リフォーム[3]​

ひと部屋減らしてLDKに|快適リフォーム[1]

 
編 集/比嘉千賀子
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「快適リフォーム<2>」第1531号・2015年5月8日紙面から掲載

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比嘉千賀子

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編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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