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2016年1月8日更新

イス座面の上張り|よしみじいちゃんのRな暮らし[9]

長く使っていると擦り切れることもあるイスの座面。汚れても洗うのは難しい。よしみじいちゃんは「上張りすることで見た目がきれいになり、気分も変わる」と話す。

擦り切れた座面 布替え気分変え


エコマール那覇プラザ棟に廃品としてよく入ってくるものの一つがイス。何十年と大事に使っていると、お尻が当たる座面が擦り切れたり、色あせたりします。

特に布製の座面は、人工皮やビニールに比べて汚れが落としにくい。中に板が入っていることも多く、洗うこともできません。
脚や背板はしっかりしているものが多いので、もったいないなぁと感じていました。

そこで今回は、古い座面の上から別の布を張ってみました。座面がきれいになるだけで、全体が新品のようになりましたよ。 ポイントは布をピンと伸ばしながら張ることと、ボンドとホチキスでしっかり圧着させること。使う布は、座ってもすぐに擦り切れないよう厚手のものが良いでしょう。

力仕事ではないですし、手芸をやっている人なんかは、僕より上手にできると思いますよ。

この方法はイス以外にも、ソファやベッドのマットなど、布製品のものなら大体のもので使えるはず。気分も変わりますし、模様替えの際、部屋の雰囲気と合わせるのも良いかもしれませんね。


ボンドを塗ったイスの座面の裏側に、布を貼り付けていくよしみじいちゃん
 

◆ 作業の手順


①ボンドを塗る

座面を取り外し、裏面の端(布を固定する場所)にボンドを塗る

②布を固定

座面をくるむように布を折り曲げて押さえ、裏面をホチキスで固定

③完 成

四辺とも布を固定したら、イスに取り付けて完成

 

◆ワンポイントアドバイス


布の四隅は、余分な部分を切り取ってから折り曲げるとスムーズ。まず、一つの辺を固定するごとに余った布を裁断します=右上写真。角は数回に分けて折り曲げていくと、きれいにできます=下写真。その際、折り目の間にもボンドを付けておくと良いでしょう。


 

よしみ邸見学ツアー

2015年11月、エコマール那覇プラザ棟の主催で、「よしみじいちゃんの家見学ツアー」と題し、わが家の見学ツアーをしました。県内各地から約25人が参加してくれて、うちがとてもにぎやかになりました。
廃材を使ったオブジェや遊具を面白がってくれたり、自分で塗装することに興味を持ってくれる人もいましたね。「アイデアを参考にしたい」「ものを大切にする気持ちを大事にしていきたい」という声もあり、うれしかったです。
最後に「家は家族らしさを加えていくことで、熟成していくもの」というのを伝えられてよかったです。



普段の暮らしぶりや作品にまつわる思い出など、よしみじいちゃんの話に聞き入るツアー参加者ら


壁の塗装方法を聞く参加者


個性豊かな作品に興味津々



「よしみじいちゃん」こと、真栄平義己さん(78)
エコマール那覇プラザ棟(南風原町新川641)内の「再生工房」で、家具などの修理を担当。ものづくりが好きで、いろいろティーガンマリしながら身に付いたアイデアと技で、捨てられた家具に命を吹き込む。
問い合わせは「再生工房」(電話=098・889・5396)  。
ホームページはhttp://www.city.naha.okinawa.jp/kakuka/haikibututaisaku/20141222purazatou.html
 



ススキでほうき作り|よしみじいちゃんのRな暮らし[10]

廃材を使ったツリー|よしみじいちゃんのRな暮らし[8]



毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「よしみじいちゃんのRな暮らし[9]」第1566号・2016年1月8日紙面から掲載

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